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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
ヒリヒリする小説『ジニのパズル』。
jini.jpg
崔 実(チェ シル) 著 講談社


群像新人賞を獲得して、芥川賞候補にもなった
在日韓国人3世の作家、崔 実さんのデビュー作。

31歳の彼女、めちゃくちゃきれいな人です。
29歳で世に出た村上春樹氏を意識して、
20代の最後に一気に書き上げた作品だとか。


主人公ジニは日本の小学校から、朝鮮学校に進学。
小学校では、在日韓国人として生きるには、
「誰よりも先に大人になるか、暴れまわるか」の二択だと考え
大人になることを選んだジニ。

進学した学校では、わからない朝鮮語、制服のチマチョゴリ。
ジニは、暴れることを選択します。

夏休みの最後の日、
北朝鮮が発射したテポドンが日本の近くの海に着弾。

次の日、「朝鮮」的なものに
敵意に満ちた視線を向けられるのを感じます。
実際、乗換駅のショッピングモールで「警察」を名乗る男たちからの
暴力的な嫌がらせに遭い、学校に行けなくなったジニ。

数週間引きこもった後、ジニは「革命家の卵」であることを選びます。
再び登校した日、ジニはある行動を起こし…。

そういう5年前の日々を、雨ばかり降るオレゴン州で
思い出しながら語り始めるジニ。

ジニの痛みや焦燥や抑圧は、想像することしかできません。
でも、擦りむいた傷をごしごしこするようなヒリヒリ感が
最初から最後まで怒濤のように読者を圧倒します。

芥川賞受賞作の『コンビニ人間』の魅力の一つである、
一歩下がって眺める余裕がこの小説にはまったくありません。

比べられない。どっちも、いい。

『コンビニ人間』のシニカルな視線もすてきですが、
『ジニのパズル』の押し寄せるエネルギーには
「小説の力」を見せつけられたようで、
凄い、凄い! と思ったのでした。


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