♪おすすめ Blog

カテゴリ

最新コメント

Link

ブックオフオンライン【PC・携帯共通】

このブログをリンクに追加する

プロフィール

おもしろ本棚

Author:おもしろ本棚
読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

検索フォーム

月別アーカイブ

QRコード

QR

おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
実在の国王や首相が登場『国を救った数学少女』。
suugakushoujo.jpg
ヨナス・ヨナソン 著:中村久美子 訳 西村書店


今年の本屋大賞の翻訳部門第2位に輝いた
スウェーデン人作家の2作目の小説です。

アパルトヘイト全盛の時代の南アフリカ、
文盲の黒人たちが多く働くし尿処理場で、
汲み取り桶運びに明け暮れる少女・ノンベコ。


ひょんなことから、国の原子力研究施設に捕われてしまい、
掃除婦として働きながら、彼女の数学的才能や知識欲は
無能な所長を助けることになります。

その彼女が、存在しないはずの原子爆弾とともにスウェーデンに渡り、
数奇な運命の後、スウェーデン国王と首相の命を救うというドタバタコメディ。

「数学の天才少女もの」というニッチなジャンルが好きなので、
この本も、タイトルだけで飛びつきました。

お話自体は荒唐無稽のほら話(好き)ですが、
作者の世界情勢への造詣の深さがうかがえます。

実在の各国要人が登場し、いかにも言いそうなことを言い
やりそうなことをやるので、
どこまでが事実でどこからが作り話なの? と思ってしまいます。
そして、随所に政治家や権力者への皮肉と風刺が香辛料になって
お料理全体の味を引き締めています。

アパルトヘイトからマンデラ氏に至る南アフリカの情勢や
スウェーデン国民の王室への距離感など、
あまりニュースで知ることのない遠い国のことがわかります。

ここに登場するスウェーデン国王は、
鶏肉の煮込みのために鶏の首を自らひねり、
じゃがいもトラクターの修理もしちゃうなど、
かなり親しみやすいキャラクター。

ちょうど読みかけている課題本『やんごとなき読者』の
エリザベス2世とともに、実在の王室の人を
こんなふうに書いちゃっていいのね〜という驚きもあります。

ジェットコースターに乗っているような展開の速さで
一気に読ませてくれる上質エンタメ小説なのは間違いありません。

ただ、「数学の天才少女」としての活躍ぶりが少ないのが残念。
ノンベコはむしろ政治家や経営者としての才能を発揮しています。

数学の天才少女ものがお好きな方は、こちら『算法少女』もどうぞ〜。


スポンサーサイト

テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://marmadays.blog2.fc2.com/tb.php/977-7087250b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)