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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
ダメっぷりに泣き笑い、『酔狂市街戦』。
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戊井昭人 著 扶桑社

「芥川賞5回落選作家!」の腰巻きフレーズに
吸い寄せられて読みました。落選作家好きなわたくし。
戌井さんは、『まずいスープ』『ひっ』でファンになり、
鉄割アルバトロスケットのお芝居も観ました。

ダメダメでめちゃくちゃな登場人物がいつも魅力的ですが、
この本の4つの短編でも、朝起きると布団に血が付いていて、
鼻の穴にはティッシュが詰めてあり、顔が2倍に腫れているような
どうしようもない役者やサックス吹きやジャズメンが次々登場。

大学の先輩に引っ張られるようにジャズバンドで
サックス吹きをしている『川っぺりらっぱ』の主人公・広沢は、
その先輩にステージ上で「そんな音だすな〜」と
サックスごと殴られたために前歯が1本ありません。

その広沢が、飲んで、ときどきステージで演奏して、
飲んで吐いて、けんかして殴られて、また飲んで、
ときどきサックス教室で教えて、またまた飲んで、
不良に殴られて、家族でバーベキューして、飲みまくって…。
というような小説です。

広沢のお父さんは「(キックボクサーだった)トシさんの試合で
賭けをして大金を手に入れ、その金を元手に商売を始めた。
試合は三ラウンドにトシさんがノックアウトされる八百長で、
トシさんは現役を引退すると、親父の仕事を手伝い始めた」という人。
ダメだけど、ちゃんとしてるでしょ。
このお父さんが素晴らしいんです。

ばっかじゃないのと思って、笑いながら、
なんだかいいよね、と思えてくるいつもの戌井節。

ろくでなしがたくさん出てきますが、
中には広沢のお父さんや、『カナリア』のもんちゃんみたいな
へんてこりんだけどめちゃくちゃすてきな人もいます。
それに、そういうダメ男の周辺にいる女性がみんな
おおらかで、心が広くて、かっこいいです。

『川っぺりらっぱ』には何か賞をあげたいな。
4編の中では一番わかりやすいし、カタルシスがあります。
芥川賞は落選しても、本屋大賞にノミネートされなくても、
『2016下半期 わたしのベスト3』入り当確を打っちゃいます。


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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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