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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
内と外に思いを馳せて、『薄情』。
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絲山秋子 著 新潮社


割りと久しぶりに読んだ絲山秋子作品でした。
それほど大きな事件があるわけでなし、
主人公がすてきなわけでもないのですが、
鋭くて心地よい絲山文体を堪能しました。

絲山さんは東京出身だけど、現在は群馬県高崎市に住んでいます。
主人公の宇田川くんはその高崎市在住で
半分神主、半分フリーターの青年。
何事に対しても熱い感情を持たない、体温の低い人です。


夏は嬬恋で泊まり込みキャベツ取りのアルバイトをして、
秋になると自宅に戻り、伯父の神社を手伝いながら
名古屋から戻ってきた元同級生蜂須賀さんと遊んだり、
東京から来た鹿谷さんが家具を作る「変人工房」に出入りしたりしています。

地元の人が次々と気軽に訪れる工房ですが、
ある事件が起こったとき、
人々は決して鹿谷さんに悪い感情は持たないものの
やはり「外」の人、「東京から来た人」だという形で
彼の存在を脳内で消化します。

宇田川くん自身は東京で大学生活を送り「戻ってきた」人なのですが、
地方都市の中での意識の境界や、東京への複雑な思いを
いつも感じて暮らしていました。

そういう、「内と外」、見えない「境界線」みたいなものが
ぐだぐだと考え、変わらない日常を、踏み出さない毎日を送る
宇田川くんのモノローグから見えてくる小説です。

群馬県人がどう捉えるのか、高崎に人にはより理解できるのか、
高崎から出てきて、東京で会社員生活を送り、高崎に戻っていった
読書会会員のTさんにぜひ感想を聞きいてみたいと思いました。

この小説では宇田川くんと同じくらいの比重で「群馬県」が主人公。
小説に出てくる庭園や温泉はどこもとても魅力的に書かれています。
あっちもこっちも行ってみたい!


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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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