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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
もちろんバッハが聴きたくなる『無伴奏組曲』。
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アラン・ジョミ 著 松本百合子 訳
アーティストハウス


カリフォルニア州モントレイのホテルで偶然出会った老人カールは
音楽プロデューサーである語り手(わたし)が6歳のころ
家を訪れた、チェリストだった祖父の弟子。

アウシュビッツで亡くなった祖父の話はそれまで
なんとなく家庭内で語られることがなかったため
祖父のチェロで祖父に習った曲を聴かせてくれたカールは
それ以来ずっとわたしの中で家族の過去とつながる人でした。


モントレイでの偶然の邂逅から、
わたしは、今度はテレジン収容所の生き残りであるカールの
過去を聞くことになります。

そこで愛し合って結婚した妻カミーユは
カールの子どもを出産した3日後に
アウシュビッツ行きの貨車に乗せられて離ればなれに。

戦後、プラハで、パリで、アメリカで、
カミーラの消息を追ってきたカール。

80歳を過ぎてなお、忘れられないカミーラに
そっくりの女性を見かけたのがモントレイのホテルでした。

偶然の出会いから、カールの過去、カミーラの過去、
自分の家族の過去が、明らかになっていきます。

戦前の芸術の都だったプラハ、
そこを追われたユダヤ人アーティストたち、
テレジン収容所での演奏活動など。

「わたしは神の存在を疑う一方で、
芸術の存在とその永遠の存続性については
絶対的な確信を抱いている」という
カールの言葉は印象に残りました。

いろいろな音楽が聴こえてきて、
もっともっと聴きたくなる、
日本の戦争が終わった8月に読めてよかった一冊です。



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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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