♪おすすめ Blog

カテゴリ

最新コメント

Link

ブックオフオンライン【PC・携帯共通】

このブログをリンクに追加する

プロフィール

おもしろ本棚

Author:おもしろ本棚
読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

検索フォーム

月別アーカイブ

QRコード

QR

おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『三の隣は五号室』


長嶋さんの新作です。
とても不可思議な、パズルのようなオムニバス、なのかな。
 
 
1960年代後半に建てられた木造アパートの、和室二間の五号室に
2016年に至るまで約50年にわたって住み継いだ
13世帯の人々の暮らしの片りんを取り上げた物語なのですが、

一郎、二瓶、三輪、四元・・・と 順に数字が割り当てられた名を持つ住人には
独身者もいれば子育て世帯、老夫婦もいる。
学生もいれば単身赴任のサラリーマン、出稼ぎ外国人、チンピラまがいもいる。

そんな彼ら彼女らの生活が、順番どおりにではなくて
いろんな角度から、時系列も行ったり来たり、断片的な描かれ方で
まさにパズルというか、コラージュのような小説なんですけれども、

登場人物と時代の整理をしながら読んでいくと
全体的に、五号室の濃い密な歴史が、
一つの空間を共有した、縁もゆかりもない人々の暮らしが
その部屋の生き様として、完成図として迫ってくるのでした。

が、やっぱりちょっと実験的すぎた感もあって、
長嶋さんの繊細な感性も、とぎれとぎれになったような
読み足りなさが残ったのではありました。

これは何に連載されたのかと見てみたら (もしかしたら住宅誌とかさ)
中央公論社が創刊した小説誌(200円)
アンデル 小さな文芸誌』 に掲載されてたとのこと。
これって書店のカウンターとかに置いてあるヤツかしら。

なるほどね~って、何が? ですが、
こういう切り口も出しやすい媒体なのかも、と。

うむうむ、引き出しの多い作家さん。 まだまだ読まなくちゃ。