♪おすすめ Blog

カテゴリ

最新コメント

Link

ブックオフオンライン【PC・携帯共通】

このブログをリンクに追加する

プロフィール

おもしろ本棚

Author:おもしろ本棚
読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

検索フォーム

月別アーカイブ

QRコード

QR

おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
ちょっと泣いた『弟の戦争』。
Gulf.jpg
ロバート・ウェストール 著 原田勝 訳
徳間書店


優しくて、感受性が豊かで、あらゆる生き物を大切にする弟と、
家族が大好きだけど、ときに機嫌悪くして、弟を面倒に思ったりする、
ごくごく普通の少年である兄。

兄の視点で、怖いほど人の気持ちがわかってしまい、
時にはそれに同期してしまう弟に起きたある事件が語られます。

1990年、イラクのクウェート侵攻をきっかけに
湾岸戦争が始まりました。

弟のフィギスは「ぼくはイラクの少年兵ラティーフだ」と言い出します。
習ったこともないアラビア語を話し、マットレスで要塞を築き、
目つきも明らかに変わってしまいます。

何かの瞬間にフィギスの人格が戻ってきて、
「ラティーフが強くて、ぼくは消えてしまいそう」という弟。
いつも頼りになる父さんも母さんも、精神病院に入院した弟に
おろおろするばかり。

ぼくは、アラブ系であるラシード先生に自分だけが知っている
ラティーフのことを話します。

そして、とうとうアメリカ軍がラティーフたちにも
総攻撃をかけてきて…。

過激なイスラム教徒によるテロが頻発する現在。
ISのことや、難民のこと、
西欧社会でのイスラム系の人たちのことなどを
ちょっとだけわかるようになるためにも、
人に勧めてしまいたい1冊です。

経験したことをしっかり抱えて生きていくのは
父さんでも母さんでもなく、
「ぼく」であり、ぼくを通して事件を共有した
読者であることが、
ウェストールさんのすごいところだなあと思いました。



スポンサーサイト

テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://marmadays.blog2.fc2.com/tb.php/955-f21ee52d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)