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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
朝倉さんに何があったの!? 「感応連鎖」
感応連鎖

読み終わった後、こころがほんのり温かくなる小説を
いっぱい書いてきた朝倉かすみ。
今回の書き下ろし作品「感応連鎖」は
4人の女性の心の闇がこれでもかこれでもかと迫ってくる怖い小説でした。


159cm、95kgの節子は高校1年生。
母親はありのままの娘の姿から目をそらし、彼女をセシルちゃんと呼ぶ。
「肥満」より「異形」でありたいと思う節子は、
本心をとことん内に秘めて、「ちょっとにぶい子」を演じている。

節子の同級生で激やせ女の、絵理香。
人が心の奥に隠している言葉を感じ取って舌に乗せてしまう。
当然、気持ち悪がられ、疎まれる。

2人の担任教師の妻、初美。
不幸は事前に備えていれば大丈夫と信じているので、
夫のかばんの中や携帯電話のチェックを怠らず、常に捨てられる自分をイメージしている。

節子、絵理香と同じクラスの美少女、由季子。
心や感情というものが理解できないという劣等感を抱えつつ、計算の上で人生を選び取っていく。
大人になり、理想的だが心は動かない男の妻となり、妊娠。
タイトルにある「連鎖」を暗示するラストを迎える。

4人4様に怖い女たちだ。
それぞれの怖さのエッセンスを自分も持っているなあと思わされて、
怖さがさらに増す。

「容姿」を前面に出して女たちの屈折が描かれているから、
「女は怖いよね」という結論になりやすい。
でも、これは女だけの怖さじゃなくて、人間の怖さだ。
過剰な自意識も、猜疑心も、嫉妬心も、性別に関係なくみんなが持ってるものだもんね。

それにつけても、ほんわか系の朝倉さんに何が起きたの!?
桐野夏生がとりついちゃったのかしら、と思いながら読み終えました。
これから、どっちに行くんだろう、朝倉さん。
当分目が離せません。


感応連鎖感応連鎖
(2010/02/20)
朝倉 かすみ

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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