♪おすすめ Blog

カテゴリ

最新コメント

Link

ブックオフオンライン【PC・携帯共通】

このブログをリンクに追加する

プロフィール

おもしろ本棚

Author:おもしろ本棚
読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

検索フォーム

月別アーカイブ

QRコード

QR

おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
「明るい光が見えてくる」



現在、直木賞の候補になっている荻原浩。
もう、候補の常連なんですね。
これは候補作ではなくて、昨年出た短編集です。


荻原浩は私の中では、現役の日本の作家の中で、「手練れ」浅田次郎センセイ、奥田英朗に続く、「新作が気になる作家」。
ただし、あくまでも気になる、であって、必ずしも、新作はすべて読む、という意味ではありません。
この人に関しては「明日の記憶」などの深刻そうなものはパス。
軽めの短編集がいいですね。
軽い笑いの要素があって、でもちょっとじんとするところがあって。
そういう意味で、イチ押しは「押入のちよ」
おもしろくて、かわいそう、すごくよかった。


今回の「ギブ・ミー・ア・チャンス」も短編集。
それぞれの作品に繋がりはありませんが、共通のテーマと言うか、コンセプトがある。
主人公たちは、程度に違いはあれど、今現在、「なりたかった自分」にはなっていなくて、「こんなはずじゃなかった」人生を生きている。

例えば。
憧れだった探偵になったけれど、体がでかすぎて、相手に気付かれずに尾行ができない元相撲取り。
才能はなさそうなんだけど、ミステリー懸賞小説に応募し続ける主婦。
どさ回りを続ける元アイドルの演歌歌手、40歳。

こんなはずじゃなかった。
言ってみれば不本意な人生。
なんだけど。けしてみんな、暗くない。
みんな「ギブ・ミー・ア・チャンス」と願いながら、一生懸命がんばってる。
頑張ってるけど、悲壮感はない。
今の状態も、けしていやじゃないみたい。
そのあたり、作者の持ち味でしょうか。
荻原浩のユーモアセンス、いいですね。
明るい。
クスッと笑っちゃうフレーズがいっぱい。
荻原浩、59歳。
オヤジ過ぎず、へんにはじけてもいない。

楽しく読めて、ちょっと身につまされるつらいところもある。
どの話も最後は、めでたしめでたしのハッピーエンドというわけではないけれど、ちょっとだけ、明るい光が見える。
読んだあと、ああ、いいお話読んだなあ、という気分がします。

この本を読む前に、「手練れ」浅田次郎センセイ、奥田英朗の短編集を読んだのですが、そちらが両方とも今イチで、この「ギブ・ミー・ア・チャンス」、なかなかの収穫でした。
直木賞ノミネートは5回目だそうで、今回の候補作は読んでいませんが、ここらでもらってもいいんじゃないの、と思います。


スポンサーサイト

テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://marmadays.blog2.fc2.com/tb.php/949-fe17c381
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)