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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『一瞬の雲の切れ間に』


確か目黒さんのおススメ本だったと記憶している。
ダマされたと思って読むことにしてみたのです。

だがいやしかし。

いい本でしたねぇ・・・・じーん。
 
 
ていうか、上手いヒトですねぇ。
と思って著者を調べたら、映画を撮る方なのですね。

そのせいなのか、シーンのつなぎ方がすごくいい。
関わりある人びとの、それぞれの立場からのオムニバスなんですが、
短編から次の短編への切り替わりもすごくいい。
もちろん、一つひとつのお話もきっちり完結している。

上司との不倫恋愛に破れた派遣社員。
妻が男児を轢き殺した車に同乗していた夫。
息子を亡くしたシングルマザー。
妻と愛人の間を揺れ動く優柔不断な男。
よその子を殺した罪の意識につぶされる母。

誰も、満足な日々を生きていない。
ほんの一瞬の間に起きた不幸なできごとで
望まれない関わりが互いの間にできて
それぞれが それぞれの思いに苦しみながら
寂しさを癒し、静かに生き続けていく。

どの立場にあっても、辛いんですよ。
辛くて、それでいてエゴに満ちている。
思い通りにならないのが人生だけど、
もっと苦しい人生もあるんだろうけれど、
ただ哀しみも苦しみも、自分の中にあるものがすべて。

その感情と向き合いながら
生きていく、ひとの業というようなものが
ただただ静かに、洗練された文章で描かれていまして、

大変たいへん心に染み入る小説でした。
ベスト候補か。

※ついでに、この後読んだ『冬の光』も大変よかったので、
  トビオさんの書評にコメ入れました。→『冬の光


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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント
最後にありゃりゃ。
目黒本だからという疑い半分、ままりん絶賛という興味半分で読みました。
たしかに、すごくうまい。
ぐいぐい読ませて、それぞれの登場人物の辛さや重さや、
逆にそこを踏まえたうえでの希望のようなものもほの見える。

でもさ、最後の章は…?
あの章の意味がわたしにはわからなかったです。
小説家のエゴイズムみたいなものを感じる構成だったんだけど、
読み方が浅いのかなあ。
ままりんに聞いてみよう。
[2016/06/23 10:36] URL | jefy #a7oJ0Vfo [ 編集 ]


最終章について。唐突感、違和感を感じながら読み始めたけれど、読み進めていくうちに既視感にも近い、奇妙な感覚にとらわれていく。あれっ、これってどこかに書いてあったよな? 飯塚という名前、グサヴィエ・ドラン監督の映画、代々木公園の花見、渋谷区広尾という地名――小出しにされる暗喩が妙に気になっていく。当事者やにとっては悲劇の事故は、しかし縁もゆかりもない一人の青年の人生を、絶望から前向きな方向にも変えることができたのです。最終章の主人公に、あえて当事者を持って来ない理由が、何となくわかったような気がします。
[2016/07/06 20:00] URL | 天馬トビオ #- [ 編集 ]


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