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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『バベル九朔』


万城目 学さんは、デビュー作『鴨川ホルモー』があまりにも鮮烈で、
その後の作品に少しずつツマラナサを感じていたのが
『とっぴんぱらりの風太郎』で、おおー新境地だなあ、と
再び注目することになって、この新作もとても楽しみだったのです。

でまた、これが

 
ぜんぜんこれまでと作風の違う小説で、
なんだかもう、その七変化っぷりは
吉田修一さんを読んでるのかと錯覚するほどなのでした。
 
大学を出て勤めた会社を二年で辞め、作家を目指して
祖父が遺した雑居ビル「バベル九朔」の押しかけ管理人になり
日々、原稿用紙に向かう九朔(苗字なのね)青年。

その辺は、作家本人の経験をもとにした設定とのことで(そうだったんだ)
半自伝的小説とも言われるらしいのですが・・・バベルってなんだっけ?

バベル (Babel)とは、ギリシア語表記のバビロンで知られる古代メソポタミア都市の旧約聖書におけるヘブライ語表記。本来、アッカド語で「神の門」を意味したが、旧約聖書では「混乱」を意味するとの神話的解釈が与えられている。

とWikiにあるように、いわくありげな古い雑居ビルは
どのフロアも、ぱっとしないテナントばかりが入っては出ていく所だったのです。

で、そこからがSFなのかファンタジーなのか区分がわからんけど
新人賞入賞を懸けて、ひたすら先の見えない明日のために
ペンを走らせる主人公のいる実世界と、
その影が集まる虚の世界が、ここのビルにある扉を介して
交錯してしまうお話なんですね。

虚の世界のバベルは、メビウスの輪のごとき構造で
どれだけ行っても逆戻りしたり、階段を上へ上へ何十階も登ったり
太陽の使者を名乗るカラス女や亡き祖父の登場で
話が圧倒的に混沌としていくのです。

いったい、虚の世界に紛れ込んだ主人公はここから
どう脱出するのかと、やきもきしながらページをはぁはぁめくったものの
あと数ページになっても先が見えない。

んなバカな、と最終ページまで行きついて、
なるほどこういう結末なのかと、考え込んでしまったのでした。

どんな結末かは言えないけれど、それはそれでよくできた話なんだけど
ある意味ハッピーエンドと言えなくもないんだけど、
なぜ、その必然性があったのか? どうも納得がいかない。

可能性の低い夢を追いかけ続ける、自分の才能に自信が持てない青年。
まだ半ばの苦しい日々を、こういうふうに昇華させることに
彼の選択に、何だかスッキリしないものが残るんですよ。
『しゅららぼん』との関連もあるようなんですが、そっちは未読だし。

てワケなんで、お読みになった方は、ぜひ感想をお寄せくださいませ。
 


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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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