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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
愛おしくて心地よくて…『歩道橋の魔術師』。
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呉明益 著 天野健太郎 訳 白水社Exlibris

1980年代の台北。「中華商場」と呼ばれる8棟からなる
ショッピングモールが舞台です。
1、2階には数多くのショップが並び、
3階の住居には、その家族が暮らしています。
ご近所同士の距離が近く、たくさんの子供達が
商場の屋上や歩道橋を遊び場にして兄弟のように育ちます。

その屋上に住み、歩道橋で手品を見せる魔術師。
左右をいっぺんに見られそうに目が離れた、とかげ似の
彼の魔術は紙の人形を動かしたり、絵から本物の金魚を取り出して見せたり。

商場の棟同士をつなぐ歩道橋のように
現実と非現実を結ぶ不思議な存在です。


10編の連作短編は、商場で育った語り手の少年が
中年となった今、昔の友人を訪ねながら、
商場で起きた様々な出来事を掘り起こしていきます。

去年発行され、図書館で借りて、
1、 2編読んだところで返却期限が来て、
今年になってまた借りて時間をかけてじっくり読みました。

愛おしくて、心地よくて、読み終わるのが惜しくって、
ゆっくりゆっくり味わいました。

イケイケの高度成長期の日本に似た感じのする
80年代の台北の描写に魅了され、
ガタガタいう3階までのエレベーターが
突然99階まで昇っていくマジックリアリズムっぽい展開にわくわくします。
初恋や性体験、大切な人を失う淋しさ、自意識との葛藤など
盛りだくさんで贅沢なテーマに小説の愉悦を満喫しました。

はい、今年前半戦のマイベストです!
台湾の現代文学への興味が俄然湧いてくる1冊。
何回も登場する「元祖 具なし麺」もめっちゃ美味しそうです。


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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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