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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
おなかひんやりの『満願』。
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米澤穂信:著 新潮社

山本周五郎賞受賞、
早川書房の『ミステリが読みたい! 2015年度版 国内編』1位
週刊文春の『ミステリーベスト10 2014 国内部門』1位
宝島社の『このミステリーがすごい! 2015年度版 国内編』1位 の
4冠を達成し、さらに直木賞候補となり、本屋大賞にもノミネートという
あの『満願』をやっと読みました。

『折れた竜骨』以来、2作目の穂信作品です。


ひゃ〜、全然違う人みたい!
器用というか、守備範囲広いというか、ポリバレントというか、
ちょっとびっくりぽんでございました。

人を殺め、控訴せずに刑期を終えた中年女性が本当に守りたかったものが、
最後の数行で「うわっ、それか!」となる表題作『満願』、
警官に向かない男が犯人射殺、自分も殉職してまで守ったものを
元上司と警官の兄だけが最後に理解する1作目の『夜警』、
寂しい峠道のさびれたドライブインのばあさんが守り続けたのは…
予想通りだったけど一番怖かった『関守』など
命を賭けて何かを守ったお話6編が収録されています。

分野でいうと、最後の数行で読者の予想を覆す結末を用意した
ホラーっぽいミステリーでしょうか。

うまいです。文章も読みやすく、格調高いです。
「驚愕の結末」と謳われているほど驚愕ではないのですが、
じわじわと真相がわかってくるとき、
お腹のあたりがひんやりする怖さがあります。

でもでも、どちらかと言えば、
『折れた竜骨』のファンタジックな世界のほうが私は好きなの。

『さよなら妖精』の10年後を描いたという
昨年発売の話題作が『王とサーカス』。
その特設サイトの中で
「未だ生々しさを残す過去や、遥か彼方の異国に題を取ってきました。
しかしそれは、いわば高見の見物ではなかったか」という問いがあったと
穂信さんは語っています。

遥か彼方の異国の話がもっと読みたいわたしとしては
「ややややっ」ではありますが、
作品を読まないと、真意がよくわからない発言でもあり、
まず『さよなら妖精』、それから『王とサーカス』も読まなくっちゃねと思いました。



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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

4冠は確か、初めての快挙なんですよね。

ということで、すごく期待して読みました。

おもしろかったですよ。
読みやすいし、確かにうまいし、いろいろなテイストの話があって。
驚愕の結末、も噓じゃない。

でも、これぐらいの驚愕の結末、これまでにもあったよね。
あっと言わされて、そのあとぞわ〜っと怖くなったりする短編。
「関守」の読後感、こういうの、読んだことあるなあ…というデジャヴ感覚。

これしか読んでいないので、穂信さんの真価が分かっていないのかも知れませんが。
[2016/03/23 21:24] URL | アビイ #EECaoQqg [ 編集 ]

歳を重ねて…。
たしかに、たしかに。
4冠に期待度上がりすぎで、やや拍子抜けの感じはありました。

でも、それは穂信のせいと言うより(なぜか呼び捨て)、
わたしたちの「すれっからし度」に磨きがかかっちゃてるから
ってのもあると思わない?

歳を重ねた分だけ、いろいろ読んできた蓄積があるから
前に似たものを読んだわ、って思うことが多くなり、
「すげ〜びっくりぽん! こんなに驚いたの初めて!」って
いうハードルが棒高跳びみたいに高くなってる気もするのです。

ただ、歳のせいで忘れる量とスピードもどんどんアップしてるから
そう遠くない先に、「初めての感動!」を連発できるようになるかもねー。
[2016/03/24 10:43] URL | jefy #a7oJ0Vfo [ 編集 ]


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