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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
映画も観ようかな『ぼくたちの家族』。
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早見和真 著 幻冬舎文庫

作者の実体験に基づいた家族小説。
「ばらばらだった家族が母親の病気を経て再生していく物語」と
要約されそうな筋書きですが、
ま、そんなに簡単なことではないわけで。


物忘れ、変な言動などがきっかけで脳の検査を受けた母親は
余命宣告を受けて闘病することに。
母の持ち物を調べていた息子二人は莫大な借金を知って呆然となります。

家族の前ですぐ涙を見せる、よく言えばニューファミリー的(死語?)、
悪く言えば、もう一つ頼りにならない父親はおろおろするばかり。

引きこもりも経験したものの、今は結婚して独立した長男。
妻の妊娠を祝う両家族の会で母親が妙な言動をとったことから
実家の問題と正面から向き合わざるを得なくなります。

著者自身がモデルと思われる次男は、
何年も大学に籍は置きながら仕事も生活もなんとなくふらふらして
相変わらずお金がないと母親に泣きついたりしていたのですが、
こちらも母の発病をきかっけに家族のためにできることを考え、
母親のための病院探しに奔走します。

この4人家族、それぞれの視点で
1章から4章までが語られます
(最後の第5章は後日談)。

わたしは1章の母親の章がとても怖かったです。
自分と近い年齢の女性が、
「もしかしてわたし、ボケてきている?」という恐怖と戦いながら
何度も「そんなわけない」と否定し、
それでも不安でネット検索を繰り返し、
息子の言葉に安心するのもつかの間、
やっぱり自分の正常さを疑ってみたり。

この状態のどうしようもない不安が身に迫ります。

さらに、自分に何かあった後の家族の心配。
しかも、息子たちに黙って住宅ローンや生活費のために
重ねた借金は1200万円にも及ぶという恐怖。

人ごととは思えません。
そりゃ、息子もいないし、そんな莫大な借金はないけれど、
贅沢をしたわけでも、ギャンブルに溺れたわけでもないのに
普通に暮らすために借金が積み重なっていく今の世の中って
ほんとに怖いと思いました。

家族って、重たくいけれど一生付き合っていくしかないもの。
怖いけれど、正面から挑んでみれば
わかること、できることもあるんだね、という
怖いだけじゃない結末にやっぱり救われるのは、
みんな、家族がいて、いろいろな家庭内問題があるからでしょう。

2014年に石井裕也監督により、
長男:妻夫木聡、次男:池松壮亮、
母:原田美枝子、父:長塚京三という
キャスティングで映画化されました。
う〜ん、長塚さんかあ…でも、観たくなりました。




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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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