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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
筒井康隆『モナドの領域』(新潮社)


「わが最高傑作にして、おそらくは最後の長篇」――筒井大先生みずからこう宣言する『モナドの領域』、感想を一言で言えば、「物足りない!」。


 
70年代に発表された作品に見られる「毒」が影をひそめ、おとなしい作品に仕上がっている感じ。宗教から公共放送、文学賞や相撲取りから差別問題、果ては最終戦争まで、寄らば斬るぞの勢いで俎上に上げ、ときに偽悪的に、ときに俗悪に徹し、毒を撒き散らしていた筒井大先生。この作品だって、たとえば「七瀬シリーズ」のように、人の心のダークな面をこれでもかと描いて欲しいところを、結構きれいにまとっめちゃっています。

「遍(あまね)く在るもの」(GODと自称するもの)と、人間との対話は、街角の公園から裁判所の法廷へ、そしてテレビ放送による世界レベルにと広がっていきます。GDDの言葉を借りて語る作者、筒井大先生の古今東西の膨大な情報に裏付けされた思想は、天才・筒井の面目躍如。お行儀よくまとまっているところを、円熟の境地と見るのか、毒が薄れた好々爺と見るのか、は人それぞれでしょうが、ぼくにとってはなんとも物足りない「わが最高傑作にして、おそらくは最後の長篇」でした。


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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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