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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『日々の光』


著者のジェイ・ルービン氏は夏目漱石、村上春樹の英訳などで知られる
翻訳家であり大学の先生だそう。

大変な親日家で、これは初の小説として
日本人の奥様とともにストーリーを練りながら
書かれたとのこと。

1930年代、米国に移り住んだ日本人らは
太平洋戦争を挟んで人種間の争いに巻き込まれました。

その中で生まれた愛が2世代に渡って育まれ
20年後の日本でその後の展開を迎えるという
壮大で、感動的なお話であります。
 
 
 
1930年代後半、シアトルに住む日本人の
キリスト教徒は、現地のアメリカ人牧師から
自分たちの教会で教えを受けていました。

しかし真珠湾攻撃の勃発をきっかけに、米国内では
日本人が排除される動きが強まり、母国への強制送還や
劣悪な収容所への移送とただならぬ事態になっていきます。

こうした歴史的な事実を詳細な描写で知ることも
この本を読む大きな意義だったと思うのですが、収容所は
掘立小屋のような家々であれ、学校もあり、暴力的迫害はなく
コミュニティ紙の発行も許され、人間として尊重されていたのね、
と現地のアメリカ人の寛容さを知った気がいたしました。
もちろんその後の日本本土への攻撃は別として。

で、物語はその中で果敢に生き延びる日本人女性ミツコと
アメリカ人牧師の幼き一人息子ビルとの関わりから生まれます。

戦後を迎えて成長したビルは、幼児期のおぼろげな記憶をもとに
母代りであったミツコなる女性を探して日本に渡る。

奨学金を貰い、東大の院生として学ぶ、60年代のビルの生活は
おそらく同年代の著者自身の経験をもとにしたものなのでしょう。
オリンピック直前の勢い増す東京の姿もそこに描かれています。

わずかな手掛かりをもとに、ビルは果たしてミツコに出会えるのか。
そして、真実を手にすることができるのか。

という、大変興味深い愛の物語なのですが、
ストーリーとしては『マディソン郡の橋』っぽい匂いが、ややあるかな。
また、登場する日本人女性が、いずれもアメリカ女性のような積極性と
行動力を持っていることも、ちょびっと違和感は残るのですが

それを差っ引いても、いろんな意味で読む価値あり、の一冊だと思います。


 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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