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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
船に乗れ!
船に乗れ!〈1〉合奏と協奏船に乗れ!〈1〉合奏と協奏
(2008/10/01)
藤谷 治

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ずいぶん前に、読売新聞の書評欄で
目黒さんがオススメしていたので読みたいな~

と思って待つこと数ヶ月。

1巻しか写真載せてないけど、全3巻です。

 
 
舞台は溝の口にある‘3流’音楽高校。
といっても、時代は1970年代後半くらいのことですが。

つまり、今はしがない勤め人として日々を送る中年男が
かつて一途に音楽を志し、友たちと演奏に明け暮れていた、
人生にキラリ輝く青春の日々を回顧する、という物語です。

全3巻の青春ものといえば、さだめし「一瞬の風になれ」の
音楽バージョン? なんていう先入観で読み始めたんですが、

ぜんぜん違った。。

ん~、いろんな視点から語るところがある本なんですが、
まず、クラシック音楽を学ぶ世界の特異性。

主人公の「津島」くんは「おじいさま」「おばあさま」を筆頭に
親戚じゅうが音楽一家という家庭環境に育ち、
30畳のリビングでピアノやチェロを弾いて育った生粋の音楽ぼっちゃまです。

N響のチェリストに師事し、たまにドイツで音楽活動をやってる
叔父夫婦が帰国したりすれば、おじいさま宅でホームコンサートとか開いたりします。

舞台の学校は、作家自身が出た洗足学園をモデルにしてるらしいのですが、
教師の指導のセリフの一つひとつが、ものすごく細かくて具体的。

クラシック音楽の曲や演奏家の解釈がとことん微に入り細に入り
語られるのは、作家自身の経験がもとになっているのでしょう。

専門的知識がなくても、そのリアルな雰囲気が伝わってくるのは、
「のだめ」のように絵に頼らない、文字だけの表現世界だからなのか。

ワタクシも中高ではブラバンをやっていて、合奏の醍醐味を
知らないワケではないと思ってたんですが、管弦楽というものは
やはり庶民性とは程遠く、選ばれた人たちの独特な世界観を
垣間見た気がいたしました。

で、本題ですが。

お育ちのいい津島くんは才能にも恵まれ、哲学にも傾倒し、
理屈っぽくイケスカない高校生であることを自覚しつつも、
同じく才能のある美しい同級生であり、恋人のバイオリニストとともに
芸大→ソリスト、という野望を抱いて高校生活を送っていた・・・

ハズが、

なぜ今、このように人生の夢も希望もついえた
生気のない中年サラリーマンになってしまったのか、

ということが描かれた小説なワケでして。

そのもととなった青春の挫折のすべてが、物語の後半から
重苦しく切なく、逃げ場なく重ねられていくのです。

ん~。

第2巻で起きた最初のつまずきから
苦しさを耐え忍んで、第3巻でナミダ・・・で、

ただ、そのつまずきがね。。。

エェっ、そういう展開??? 

なもんで。


ただ、その「エェっ?」な展開を、実にうまく青春期の
哲学的思考と 脇役の方々との人間関係に取り込んでいて

結果的には大変うまく、よくできてる小説なんですよ。

だから、よかったんだけど。
だから、ここに書いてるんだけど。

でもやっぱり、

なんでそーゆー展開??

な、一抹の「スッキリしない」感は残ってしまうのでしたよ。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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