♪おすすめ Blog

カテゴリ

最新コメント

Link

ブックオフオンライン【PC・携帯共通】

このブログをリンクに追加する

プロフィール

おもしろ本棚

Author:おもしろ本棚
読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

検索フォーム

月別アーカイブ

QRコード

QR

おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
深い! 『独りでいるより優しくて』。
iiyunlee.jpg
著者:イーユン・リー 訳者:篠森ゆりこ
河出書房新社 2015年 


今年のベスト本最有力候補、と思って
図書館に予約したのが数ヶ月前。
読めてうれしいイーユン・リー久々の長編です。

結論から言うと…深すぎてわからん!



情けないけど、一人でいくら考えてもやっぱりわからない。
個人的読書会希望本です。
読んだ人にじっくり話を聴きたい、話したい。

16歳の3人の男女が住む天安門事件後の北京。
その21年後、空は汚れ暮らしは豊かになった北京とアメリカ。
二つの時間を行ったり来たりして話は進みます。

人との関わりを恐れつつ全ての人を軽蔑している孤児・如玉(ルーユイ)。
如玉に恋をする才気煥発な泊陽(ボーヤン)。
二人に比べて凡庸な自分にコンプレックスを持つ黙然(モーラン)。

1989年当時、誰もがお金持ちではないけれど、
人と人の垣根がとても低く、みんなが大声で話をして、
外国のジュースが手に入ると向こう3軒両隣で分け合うような
古い街並、伝統的習慣の残る北京での3人の高校生活は
不穏な社会背景、不安定な個人の状況の中にあっても
キラキラと色鮮やかで微笑ましい日々でした。

そんな中、取り返しのつかない事件が起きます。
如玉の下宿先の娘で、泊陽と黙然が憧れたり恐れたりしている
6歳上の小艾(シャオアイ)が毒を飲み脳が冒されてしまいます。
小艾は反体制的な運動に参加したとして
大学を退学になって荒れていました。
自殺未遂なのか、殺人未遂なのか、謎のまま21年。

小艾とその介護にあたる両親を見守りながら
不動産業で財をなし、結婚離婚若い愛人と遍歴する泊陽。
大学卒業後アメリカに渡り結婚したものの
自分の過去を語らないまま離婚した黙然。
中国とアメリカで2回の結婚と離婚を経験し
誰にとっても薄い存在であることにこだわり続ける如玉。

それぞれが殻に閉じこもり、秘密や嘘や真実を語らないまま
違う場所で孤独に生きて来た3人が、
小艾の死を機会に少しずつ変わり始め…。

説明するとけっこう複雑な物語です。
でも、作者の主眼はストーリーを追うことではなく
登場人物それぞれの孤独と心に抱え込んだ深い闇にあります。

その闇が深すぎて、わたしには手が届かない。
もっと人生経験を積んでから、もう一度読みたい小説です。


 
スポンサーサイト

テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://marmadays.blog2.fc2.com/tb.php/879-f37ad2bc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)