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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『若冲』


直木賞候補、でしたっけ。
京都の絵師、伊藤若冲の一生を描いた小説です。

生誕300年ということで、あちこちブームになってたようですが、
今なお色褪せぬ高品質な画材をふんだんに使って描かれた
富裕な絵師の肉筆画を、ぜひナマで観たかったのですけれども、
気づいた時には展覧会にも間に合わず、残念なことをしました。
 

 
この小説そのものは大変読みやすく、すらすらと進んだのですが、
最近の時代小説は面白いものがたくさんあるので、
上方ってところに目新しさはあるのですが、これが
抜きん出た傑作か、ちゅーと、そこまででもなかったかな。

こういう実在の人物を描いたものは、やはり
どこまでが事実でどこからが虚構かっていうのが
評価に影響すると思うのですが、

読み終わって、ざくっと調べてみたところ、若冲の
実家は青物市場の卸問屋の豪商で、長男に生まれながら
家業にはそっぽを向いて、早くから絵にのめりこみ、
早々に弟に家督を譲り、自分は隠居の身となって
妻も娶らず、一生絵を書き続けた、というのが通説らしい。

小説では、出自は一応それに基づいているのですが、
若いころに一度妻を娶ったことになっている。
しかも、その妻が姑いびりに耐えかねて、
嫁いで大した月日も経たぬうちに蔵で命を絶ち、

愛すべき妻への追慕と懺悔を、創作の原動力として
若冲は壮絶に絵を描き続けるという設定になっとります。
また、実在の絵師である市川君圭を、勝手に亡き妻の弟として
偽作絵師とし、その義弟との確執もまた、絵の力としていくのですが、

それって、とっても根源的なところでね?

そういうところにフィクションを持ってくると
絵の意味や解釈や、すべてが変わってしまうのと違うん?

という気がして、小説の根っこのところに
なんだか違和感を覚えてしまったのであります。

まあでも、表紙絵の美しさに目を奪われ、
あらためて迫力の肉筆画を観てみたいと思ったのですが。
蕪村とも同い年とか、いろいろ知識もついたし。

そういう意味では、歴史小説?時代小説?は
やっぱり新たな発見をくれるのですが。

小説では版画はなかったけど、江戸後期のころには
版画もやっておられたそう。そっちも探してみたいな。





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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

そうですか~

この本は私も、新刊広告で見た時から気になってはいたのですが。
自分の若冲のイメージと違ってもなあ、と思って読んでいませんでした。
以前「等伯」を読んだ時に、住職の留守中に寺に上り込んで、勝手に屏風に絵を描いてしまった等伯のイメージ(私の中では等伯といえば、このエピソード)と違うよなあ、と思ったことがあったので。

自分の若冲のイメージ、といっても大したものじゃない、ブルータスの若冲特集で山口晃が書いていた漫画と、もう10年ぐらい前か、NHKのドラマで若冲役をやった岸辺一徳のイメージに負うところ大、で
友達いない
絵以外興味なし→絵以外、能はなし→女にも興味なし
なんですが。
あ、人と争うこともあまりなさそうな人。
絵に関してはとにかく、描きたくて描いてるのよ。
齢をとって火事で焼け出されるまでは、時間も金も、いくらでもあったし。

直木賞候補になったし(落ちたけど)、やはり読んでみようかな、と思ってはいますが、う~ん、やはり私の若冲像とは違うみたいだなあ。
フィクションと思って読めばいいのでしょうかね。
読まない方がいいのかなあ。
[2015/08/25 22:04] URL | アビイ #EECaoQqg [ 編集 ]

Re: タイトルなし
若冲がどういう人かわからないのですが、それだけに
こういう先入観を持たされてしまうとイヤかな~、て気がしました。

あのスーパーリアルな描き方は、人間よりも
自然に強い関心のあった人なんだろうなあと思います。
オタク系なんでしょうね。

でも、お話としては面白いですよ。
おヒマがあれば。
[2015/08/26 10:34] URL | おもしろ本棚 #- [ 編集 ]

読みました。
やはり。
この若冲はんは、私たちが知っている若冲とは別の人物ですね。

フィクションだから,実在の人物に色づけしたり,架空の人物が出てきたり、はありですが、ままりんさんのおっしゃるように、根源的な部分でここまで事実と違う設定にしてしまうのは、いかがなものか。

これなら、主人公は、設定は若冲にそっくりだけど、若冲ではない別の人にすればよかったんじゃないの。

ちなみに最新情報。
若冲生誕300年記念で,来年4月〜5月、東京都美術館で「若冲展」開催だそうです。
[2015/11/18 13:32] URL | アビイ #EECaoQqg [ 編集 ]

若冲展
バタバタしていて、コメに気づかす遅リプになってしまいました。

お読みになりましたか。
やっぱり違和感が残りますよね。。
でも若冲展には行きたいものです。
今年あれこれ見逃したので。

ベスト本、残り1カ月で見つかりますように。
[2015/12/01 00:07] URL | ままりん #- [ 編集 ]


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