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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『指の骨』


新潮の新人賞と、
三島由紀夫賞を(火花を蹴落として)獲った作品とのことで
わりとハードな感じの純文学を期待して読みました。

とても書く力のある方なのですが、
これはまたなんというか、
 
 
舞台は太平洋戦争真っただ中の南洋の島。
敗戦の危機に瀕しているとも知らず戦火を潜り抜け、
米軍と闘い、負傷し、野戦病院の床に伏して
一人またひとりと何人もの仲間を看取りながら、
自らも力尽きていく、という何ともやるせない兵隊さんの物語です。

真に迫るその描写が、無駄に死にゆく戦の悲惨さを
これでもかこれでもかと描き、胸が詰まるような思いで
読まされてしまうのですが、

作者はまだ30代半ばのミュージシャン系小説家の方で
戦争体験どころか、昭和半ばの貧しさもほとんど知らないであろうに
いったいなぜ、このような話を書こうと思うのか、
それが気になって仕方がないのでした。

リアルであればあるほどに、かえって技巧的で空想色が濃くなるというか。
こういう話って、もう過去にいくらでも体験者の方たちが
山ほど書いてる世界だと思うんですよ。

そんなふうに、なんで?と思いながら読んでたもんで、
「心が折れる」という表現を文中に見た途端、ガクッときたのです。
それは2000年以降に生まれた現代語。
日本語として定着しつつあるけど、もちょっと気を遣ってほしかったな。

というわけで、実力は凄いけどどうも上滑りして落ち着かず、
心にぐっとくるものは今一つだったのですが、

選に漏れた芥川賞の候補作もまた、昭和のサナトリウムの話らしく、
わたくしは作品を読んでないものの、文芸春秋の選評を見ると
「なぜ、これを舞台に書こうと思ったのか」という
「まさにそれそれ」な、どなたかの論評が出ていて、
やはり何かこだわりのある人なんだろうなあという気はしました。

それが何だかわからないままですが。
書く力はすごくある方なので、いま目の前にあるものを
描いた作品をちょっと読んでみたいなと思ったのでした。

ところで、どういう音楽をやる人なんだろう?
 

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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