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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『鴨居玲 死を見つめる男』
かもい

30年前、57歳にして自死した画家、鴨居玲の生き様を
物心ともに支えた日動画廊の副社長である女性が
語るドキュメント本です。

なんでこの本を手にしたかというと、
ちょっと前のEテレ『日曜美術館』で
東京ステーションギャラリーに展示された
鴨居玲の作品が紹介されたから。

 
 
深い苦悩を塗り込めた、その暗く重々しい自画像に
ぐぐっと心を鷲づかみにされまして、なおかつ
その後に映し出された画家の姿がちょーイケメンで、
なんだなんだこれは見に行かねばなるまいな、と思ったのでした。

東京駅の企画展は、北陸新幹線開通を記念したもので、
金沢に深い縁のある画家が選ばれたらしい。

作品を生で見たい気持ちもさることながら、どんな人かと興味を持っていたら
今年の5月に出されたこの本を知り、先に読んだというわけです。

青年期は伊勢谷友介ばりの美貌を誇り、
壮年期は天知 茂ばりのダンディズムを貫き、
その内面には奥深い闇を抱え、地獄から這い上がるように
咆哮する己の姿を描き続けた奇才の画家。

男も女も会う人を皆、虜にしたという人たらしの才は
画壇デビューを全面的にバックアップした画廊の社長夫妻をもまた
熱烈なファンにしていったのでした。

この本自体は、30年の時を経て鴨居との日々を振り返る著者が
金銭的にも男女の仲にも自由といえば自由、ルーズといえばルーズな
愛すべきナルシストとしての画家を描いています。

一面的ではあるものの、ワタクシのようなミーハー読者は
画家のおおざっぱな姿がわかって、ますます惹かれるところがあったので
タイミングよく読めてよかったと思います。

何より、先ごろ読んだ原田マハさんの描く、才能豊かな若き画家と
その将来性にかけて惜しみなく投資する画廊の主人、画壇を支える資産家の
関係性がリアルに浮かび上がって、なるほど芸術というものは
こういう人々らによって生み育てられていくのだなあと納得させられたのでした。

そして理屈ではなく、一目見て「ぐっ」とくる絵、というものがあるということも。
鴨居玲の作品は深い魅力があるけれど、見るたび息詰まりそうで
自分の部屋に飾る気にはなりにくいと思います。
しかし、最近若い人に人気が出ているというのも、よくわかるのです。
心の叫びを、直球で投げつけてくる絵だから。

こういう大作は、やはり美術館でしっかり向き合いたいもの。
とか言いながら、仕事がバタバタして東京駅の展示は見そびれたんだけれども。

金沢美術館に代表作が所蔵されているそうで、
また、笠間日動美術館にも「鴨居玲の部屋」がオープンしているそう。
うーむ。なんとか足を運んで観に行かねば、だわ。
 
 
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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