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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
賞は逃したけど『永い言い訳』はいい!
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又吉さん受賞で盛り上がった今期の芥川・直木賞。
ほかの作品を読んでないけど、
又吉作品にはたしかに力があり、
受賞に文句はありません、わたし。

でもいつものように、取り上げるのは落選作!

個人的今年のベスト3確定の『永い言い訳』です。


小説家の幸夫くんは、糟糠の妻である夏子さんを
バスの事故で、突然亡くします。
彼女は友人の大宮ゆきちゃんと一緒でした。

誰にも遠慮なく悲しみをぶつけるゆきちゃんの夫・陽一くん。
なのに…。

いつからか、なぜなのか、ぎくしゃくしていた夫婦関係。
最近の彼女のことを何も知らない幸夫くんは、
遺品確認でもどれが夏子さんの持ち物かが全然わからない。
泣けない、素直に悲しめない自分がいる。

子どももいなくて一人残された幸夫くんに、
周囲は気遣いしまくるし、
そういう状況にも戸惑い、疲れていきます。

ひょんなことから、残されたゆきちゃんの2人の子どもたちの
面倒をみたりして大宮家と関わっていく幸夫くんは…。

セツナイ小説です。

幸夫くんのように、後味の悪い別れをしたまま、
言いたいことを言わないでこじれた関係のまま、
よかれと思ってしたことも曲がって受け取られたまま、
突然すとんと幕が下りてしまった関係。

セツナイです。

自分の経験と重なるわけではないのに、
ダメ男・幸夫の辛さ、もどかしさがじんじんしみました。
うまいです。

「ゆれる」「ディア・ドクター」などの映画を撮って
評価の高い映画監督でもある著者の西川美和さんが、
一見平坦な日常の下に封じ込められた思いを
形にして見せてくれました。

ある場面で滂沱の涙、というタイプの小説ではないのですが、
気がつくと涙がぽろりとこぼれ、
本を閉じてからも止まらなくて困る小説でした。


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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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