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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
目黒さんの『昭和残影 父のこと』。
kamejiro.jpg

「父親のことを小説に書きたい」と何年も前に
目黒さんが言っていました。
やっと本になったんだー、と思って読んだら
小説じゃなくてノンフィクションでした。


若い頃、労働運動で検挙され、
宇都宮刑務所に6年あまりも収監されていた経験がある父親。
寡黙で人付き合いを好まず
自分のことをあまり語らない人だったそうです。

自分が生まれる以前の、父親の青春を知りたい。
そういう気持ちをずっと持ち続け、
思い出したことを少しでも、時系列通りじゃなくてもいいから
書いてほしいとお願いすると、
400字詰めで90枚あまりをお父さんは亡くなるまでに
書き残してくれたとか。

それをベースに、多種多様な文献調査の結果を加え
82年の父親の生涯を追いかけた労作です。

目黒さんのいつもの話し振りと似ていて、
語りながら次々と別の本のことを思い出し横道に入っていきます。
そういえば××の本にこれについての記載があって、
直接父親とは関係ないんだけれど、おもしろいエピソードがある、
みたいな脇の情報もたくさんあって楽しめます。

とはいえ、基本的には父・亀治郎が生まれ育った川崎、
中学に通って俳句に目覚めた横浜、
一度検挙された後、地下活動をしていた横須賀など、
若い頃の父親の足跡をたどる執念はすさまじいものがあり、

父親とほぼ同じ時代にその町に暮らした人々の著書をひっくり返し
町を歩き回って父親も通ったかもしれない古本屋を探し、
父親の愛した俳句や辞書の世界にも踏み込んで行く。

町の歴史と、そこに生きたひとりの男の人生が
息子によって膨大な資料の中から立ち上がってきます。

読むのに時間がかかってしまったのは
読みにくいからではなく、著者の気迫が伝わってきて
襟を正して大切に読まなくちゃならないと思い
丁寧に読んだせいです。

いつかの読書会合宿で、句会をやると言ったら
「絶対行くから」と張り切ってやってきた目黒さん。
読書会史に残る迷句を残しましたが、
「俳句を詠む父親」という背景があったんですね。


 

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

jefyさんにお借りして、今読んでいます。
競馬について、ついつい語っちゃうところが、目黒さんだわ~。
現おも本講師の菊池さんも出てきましたね。

寡黙だった父とは、生前、あまり話をしなかった、
もっと話をしておけばよかった…
という目黒さんの悔い。
まさに私もそう思っているので、胸がずきんとしました。
[2015/08/01 21:16] URL | アビイ #EECaoQqg [ 編集 ]


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