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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『オシム ゲームという名の人生』にため息。
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日本ではたくさん出版されているオシム本。
でも、生きている人の伝記的な本を発行する
習慣がボスニア・ヘルツェゴビナにはないとかで、
あちらでは初めてのオシム本だそうです。

書いたのは十代まではプロサッカー選手を目指していた
スロベニア生まれの詩人マルコ・トマシュ。
日本代表チームでオシムさんの通訳を務めた千田善さんの訳です。

自分は何も知らないなあ、とため息つきながら読みました。
1990年代って、もうちゃんと大人だったのに
世界のニュースをちっとも理解してなかったな、と。

ユーゴスラビアという国があって、
サッカーの代表チームはすごく強くて、
国民はサッカーが好きで、
有名な選手や指導者をたくさん輩出したのに、
あっと言う間にその国はなくなってしまい、
今では8つの国と地域に分かれているということ。

その過程で、昨日までの隣人同士が銃を取って戦い
たくさんの血が流されたこと、
今は戦いこそ終わったものの、
その時代を生きた人々には複雑な思いが残っていること。


この本は、イビツァ・オシムさんが生まれて、
サッカーを始めて、ユーゴスラビアでプロ選手の道へ。
東京オリンピックでも得点を挙げるなどの活躍をして
フランスでもプレーした後、国に戻って指導者になり、
ユーゴスラビア最後のW杯で監督としてベスト8に導いたこと。
そして、ギリシャや日本でも監督を務めた後、
病を乗り越えボスニア・ヘルツェゴビナのサッカー協会一本化に尽力し
W杯初出場を影で支えたことまでを、
本人、家族、サッカー関係者へのインタビューを元に
時系列ではなく、文学の匂いを漂わせつつまとめた伝記です。

旧ユーゴスラビアの社会、そこで暮らす人々、
サッカーとそれに携わった人々——オシムさんはもちろん、
ハリルホジッチ現日本代表監督、ピクシー、
フランスW杯で日本の前に立ちはだかった
クロアチア代表のボバンなど——の心の葛藤が描かれて、
平和ぼけ日本人には思いもよらないことがたくさんあったんだね、
知らなくて、わからなくて、すまなかったという
気持ちでため息が出てしまいました。

生まれたときはユーゴスラビア人だったのに
今はクロアチア人だったり、ボスニア・ヘルツェゴビナ人だったりする。

遠い国の出来事、人ごと、のようですが、
今の日本を見ていると、明日の私たちのことかもしれない
ちょっとそう思いながら、読みました。

でも、やっぱり、イビツァじいちゃんはすてき。
わたしのヒーローです。


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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

小学生のときからサッカーをやっている甥が、本なんてほとんど読まない子だったんだけど、「オシムの言葉」を読みたいというので、誕生日にプレゼントしたのを思い出しました。
10年前の本ですね。
[2015/06/15 22:41] URL | アビイ #EECaoQqg [ 編集 ]

そうそう。
あれもいい本です。
甥御さんの選択眼も、おばさまのセレクトも素晴らしい!

「本の雑誌」40周年記念号の、
40年間のベスト40冊みたいな特集で(すごいうろ覚え)
選ばれていました「オシムの言葉」。
[2015/06/19 15:32] URL | jefy #a7oJ0Vfo [ 編集 ]


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