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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『ゴーストマン 時限紙幣』
時限

24歳でこんな凄い小説が書けちゃうのか―!!
こういう天才がいて、それを発掘できる編集者がいるって
やっぱりアメリカは凄い。

これはアメリカとマレーシアを舞台にした
巨額の現金強盗事件を描く壮大なノワール小説です。
 
 
主人公は、世の闇に生きる「ゴーストマン」の男。
名前はいくつもあるけど、どれも偽名だから意味はない。

彼は文字通り幽霊のごとく「存在しない」ものとして、
裏社会のボスに雇われ、次々と現金強盗に手を染めてきた。

今は世界各地を転々としながらひっそり生きる身なんだけど、
どこからか彼の居所を突き止めた、かつての雇い主が
先ごろカジノを襲撃して現金を強奪したまま消息を絶った
手負いの部下を探してケリをつけろという。

数年前の銀行強盗事件で痛恨のミスを犯し、
元雇い主に負い目のある彼は否応なく、再び悪の世界に乗り出していく。

てことで、アトランティックシティのカジノ襲撃事件と
数年前のマレーシアでの銀行強盗事件の二つを軸に、
スリルと迫力満点の激闘が繰り広げられる物語なのですが、

勧善懲悪とは無縁、ひたすら悪の世界を突っ走る
ゴーストマンは沈着冷静で非情な男です。
ボス同士の対立の中に身を置き、どちらにもつかず
与えられた任務をこなし、ひとり生き延びる道を探す。

登場人物は男も女もみんなワル。
違いは間抜けなワルか、スマートなワルかってとこだけ。

時限紙幣とは、中央銀行から発行されて帯を巻かれた紙幣の束が
正規の手続きで開封されないと、一定時間を過ぎたところで
中に仕込まれたインクが爆発してパァになるというものです。

実際にそんなものがあるのかどうか私にはわからないのですが、
その条件を前提に、一刻を争いながら多くの悪党が右往左往する。

フィクションであれ、緻密に書き込まれた裏社会の人間関係や
逃走ルートのリアリティは、並の読者にはツッコミどころが見当たらず
最後まで一気に読ませてくれました。

こんな筋立てをアタマの中に思い描ける発想力に脱帽です。
まだまだ先の長い年月で、どんな傑作が出てくるか
とっても楽しみな超若手作家さんです。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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