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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『新編 銀河鉄道の夜 』
新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)
(1989/06/19)
宮沢 賢治

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読書会の課題本が、この小説を題材にしていて
サブテキストのつもりで読みなおしてみました。

子どものころに読んで、すっかり忘れていたので、
というか、
 
 
たぶん、あのころは何も理解できなかったんだなと
今回読み終えてそう思いました。

この本には他の短編も収められているのですが、
宮沢賢治は、弱きものや死の淵にあるものを
描いた作品をたくさん残しています。

銀河鉄道に乗った二人の少年のうち、ひとりは
貧しく力なきもの、主人公のジョバンニです。

いっぽうのカムパネルラは、富めるもの、強きもの、
そしてたった一人のジョバンニの理解者でもあります。

意地悪な少年を助けて亡くなるカムパネルラ。
崇高な魂は天に召される。
なぜこういう結末なのか、子ども時代には
さっぱりワケがわからなかったと思うのです。

世の中は勧善懲悪などではない。
なんの罪もなき、最愛のひとに早すぎる死が訪れる。

宮沢賢治という人は、可愛い妹を亡くしたとき、
その不条理を苦しみながらも、ついには受け入れようと
したのではないか。

死のあっけなさ。残された人間の、生への貪欲さ。
カムパネルラの父は、川に沈んだ息子を45分で諦める。
ジョバンニは牛乳を手に入れ、長らく家を離れていた
父の帰還を心待ちにする。

そういう、ある意味無慈悲な生きている人間の姿も
死にゆく善良な人々も、すべてあるがままに描いたのではないか。

だからファンタジーなのに、どこか冷ややかなリアリティを感じるのも
彼らの探す幸せには、明るい未来よりも強い精神性があることも
なんとなく、初めて納得できた気がしたのです。

課題本ついでに読んだつもりが、思いのほか
深い小説でした。読めてよかった。
 

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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