♪おすすめ Blog

カテゴリ

最新コメント

Link

ブックオフオンライン【PC・携帯共通】

このブログをリンクに追加する

プロフィール

おもしろ本棚

Author:おもしろ本棚
読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

検索フォーム

月別アーカイブ

QRコード

QR

おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『禁忌』
禁忌禁忌
(2015/01/10)
フェルディナント・フォン・シーラッハ

商品詳細を見る


シーラッハの作品を読むのは初めてですが、
本屋大賞の外国文学部門受賞と聞いて。
これまでの作風とは違う、異色の作品のようです。
 
 
これはね~・・・面白い。面白いんです。

が、難解といえば難解。このミステリーというか
ミステリーもどきというか、をどう判断すればよいのか
読み進むほどに悩ましい小説でした。

主人公のゼバスティアンは、著名なカメラマン。
もとは、没落したドイツの名家の出自ですが、父は散弾銃で自殺し、
未亡人となった母も息子への愛情薄いひとで、
彼は寄宿学校を出た後、上の学校に進まずに
カメラマンに弟子入りして写真を学んだのです。

もともと彼には特異な色彩感覚があって、それが功を奏し、
たちまちアーティスティックな人物写真が高く評価されます。

特異な感覚とは何か。それは共感覚。
文字に色を感じるとか、音に匂いを感じるとか、
二つの感覚が無意識に結びついてはたらく、あの感覚ですよ。

って、ほとんどの人はそんなものを持っていないらしいんだけど、
実はワタクシには共感覚があるので、まずそこがすごく興味深かった。
ゼバスティアンは、Aは鮮やかな赤だという。うんうん、まったくそのとおり。
でもBは鮮やかな黄色らしい。いや、ワタクシは黄緑に近い緑です。
Cの色もKの色もちょっと違うなあ。

とか、本筋とはまったく関係のないとこでハマってしまったのですが、
ゼバスティアンの共感覚は、かなり強いほうで、たとえば母親が
違和感のある色彩の洋服を着ていると、それを切り裂いてしまう。
彼の色には秩序があり、それは守られなければならない。

大人になるとともに、彼は自身の異端ぶりを理性でコントロールして
それを写真の世界における才能として開花させるのですが、
それでも絶えず世の中と自分のズレを感じ続けている。
生きていくには耐えがたいほどに。

ってことで、そこから事件は起こるのです。
小説の後半は、被疑者となった彼から依頼を受けた弁護士の視点。
そして物語の結末は、あっと皆を驚かせる・・・のか?

このハナシは本当にむずかしいなあ。
理解力が足りないのかと、再びページを繰ってみたのですが、
やはり難しい、としか言いようがない。

でも、きっとシーラッハ自身が共感覚の持ち主なんだろうなあ。
共感覚のある人にしか理解できないことが書かれた文章だし、
共感覚じゃない人は、そもそも共感覚に関心を持たないと思うから。

そんなわけで小説がどう、というよりも
ワタクシ的には、とっても共感を覚える人物設定ではありました。
 
スポンサーサイト

テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://marmadays.blog2.fc2.com/tb.php/837-9e1d2744
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)