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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『かたづの!』
かたづの!かたづの!
(2014/08/26)
中島 京子

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中島京子さん初の時代小説ということで、
不可思議なタイトルにも惹かれて読んでみました。

時代小説と一口に言っても、
 
これは関ヶ原の戦いのころ、すなわち1600年代初頭の
東北は八戸南部を舞台としたスケールの大きい小説です。

「かたづの」の意味は読んですぐにわかるのですが、
表紙絵にあるように、領主の娘と一頭のカモシカが主役なのです。
ただしカモシカの頭には角が一本しかありませんでした。

異形のカモシカは、寿命をまっとうして亡くなってしまうのですが、
その角は取り置かれ、桐の箱にしまわれて大切に扱われます。
体はなくても心は残る。カモシカは超自然の力を持つ存在として
姫の一生を読者に伝える語り部となります。

ファンタジックな物語には、時代小説特有のセリフの言い回しはなし。
今の言葉に近い平易な会話はとても読みやすく、
平和を貴ぶ女性の視点で時代を描くのも新鮮でした。

なるほどなあ、と引き込まれるように読んでいったのですが、
後半に近づくにつれて、何か物足りなさが膨らんでくる。

史実に基づいた緻密なストーリー構成には感服するのですが、
謀殺やら政略結婚やら後継問題やらと話が複雑になるにつれ
カモシカの存在意義がどんどん薄れて、単なる記述者でしか
ないように思えてしまって。

ファンタジー小説としても、ラストできれいにまとめ過ぎかなあ、と。
流血を好む男たちに抗う女の主張を描いたものなのでしょうが
思いきり、その時代の東北を読んだ気になれなかったのは
ちょと残念、だったかな。

ところで、タイトルの末尾についた「!」は、どういう意味だったんだろう。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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