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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『江戸の本屋さん』
江戸の本屋さん―近世文化史の側面 (平凡社ライブラリー)江戸の本屋さん―近世文化史の側面 (平凡社ライブラリー)
(2009/11)
今田 洋三

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江戸時代を知るにあたって、いろいろ図絵シリーズを読んでいたのですが、
やっぱりモノゴトの羅列だけではなかなかアタマに入らないもので。

この本は、我が国においてどのように印刷物が普及してきたか、
時の権力に抗いながら、過去の人びとがどのように
自由意思を持って出版に臨んだかを教えてくれました。
 
 
元禄時代、寺社と結びついた京都の書商によって
仏教書を核として始まった出版は、その後上方に広がり、
やがて江戸が主となります。

何年か前、司書の資格をとるために学んだ講座の中に
「図書館史」があったのですが、薄らいだその記憶を取り戻しつつ
日本人の間に「本」がいつごろから広まったのか、
江戸の人びとが読書をどのように楽しんだのか
さまざまな資料をもとに、本好きニッポンのルーツを探るような気分で
読み進みました。

もちろん、江戸の出版では蔦屋重三郎が中心的人物として
語られますが、これを読んで私が惹かれたのは、そのちょっと手前の、
須原市兵衛なる書商です。

江戸一の大書商、須原屋の分家として日本橋室町に店を構え、
杉田玄白の『解体新書』をはじめ、平賀源内など
新たな潮流の作者を掴み、お上を恐れず挑戦的な姿勢で
数多くの出版を手掛けた人物とのこと。

しかし松平定信の取り締まり強化により、晩年は没落し、
失意の中で市兵衛は生涯を終えてしまうのです。

松平定信がよい人か悪い人か、判断は難しいのですが
天下泰平と言われる時代においても、いろんな体制と闘って
表現の自由を追い求めた人びとの生きざまがあって
文学は発展してきたのだなあと感じ入ります。

すでに江戸時代から、人びとの識字率は高く、
お金がなくても貸本屋さんから本を借りて読む楽しみは
大いに広がっていったそう。

また、地方の豪農が、私財を投じて大量の書物を買い集めていたことも
文化の発展に寄与していたとか。

遠い昔の、本好きな人びとに敬意をもって
もっと昔の本のことを知ってみたくなりました。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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