♪おすすめ Blog

カテゴリ

最新コメント

Link

ブックオフオンライン【PC・携帯共通】

このブログをリンクに追加する

プロフィール

おもしろ本棚

Author:おもしろ本棚
読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

検索フォーム

月別アーカイブ

QRコード

QR

おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『アルタッドに捧ぐ』
アルタッドに捧ぐアルタッドに捧ぐ
(2014/11/20)
金子薫

商品詳細を見る


もうひとつの文藝賞受賞作。
全く作風が違うけど、確かにどちらかに絞るのは
むずかしいだろうなぁという、こちらもいい小説です。
 
 
ファンタジーといえばファンタジー。
しかし基本は純文学です。
文体やスタイルは今風ですが、根底は昭和の純文学。

こちらの主人公も浪人生です。しかし彼は文系大学院の院試待ち。
一年まるっと空いた時間を、祖父持ちの古い一軒家でひとり暮らし、
小説を書き上げることに意欲を燃やしています。

が、書いていたファンタジーノベルの主人公の少年は作者の意図に反し、
物語半ばで命を落としてしまったので筆を折らざるを得なくなる。
仕方なく少年の左腕にあたる原稿用紙を庭に埋めると
そこから少年が可愛がっていたトカゲのアルタッドが生まれ出てきて
青年作家の心を癒すペットとなるのですよ。

というシュールな話ではあるんだけど、半径数メートルの日々はリアルで
アルタッドの成長に応じた餌をペットショップで購入したり、専用ライトで
体温を保ったりと、小まめに世話をする青年がとても好もしい。

元カノの女ともだちひとり以外に登場人物はほとんどいない
そのシンプルさも、文学を志す彼のピュアな思いを引き立てている。

やがて彼は、何度も小説を書きあぐねてきた自分に打ち勝ち
再びペンをとる。絶対、小説を書くのだと。

今も慶応の大学院で仏文を学ぶ現役院生の作家自身を
投影した小説なのだろうなあとは思うのですが、
今の時代にはストレートで清々しい気分を与えてくれるようでした。

この先どういうものを書いていくのか、ちょっと想像がつかないけれど。
 
 
 
スポンサーサイト

テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://marmadays.blog2.fc2.com/tb.php/814-50bf9d43
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)