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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
小さな声で、今年のベストだ「さようなら、オレンジ」。
さようなら、オレンジ (単行本)さようなら、オレンジ (単行本)
(2013/08/30)
岩城けい

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小山田浩子さんが芥川賞を取ったときの落選作。
あー、どうしてもわたしは落選作に肩入れしてしまうのですが、
これは、年末にいきなりベストに躍り出た一作です。

ただ、大きな声では言えない感じで、
それは、あまりに直球過ぎて、
なんだか恥ずかしくなってしまうからだったりします。


夫の言語学研究の都合で自分のキャリアをあきらめて
一緒にオーストラリアに来た「わたし」と、
夫と二人の子どもと共に逃げてきた
アフリカからの難民「サリマ」の物語です。

二人は英語を学ぶためのクラスで出会います。

「わたし」の先生に宛てた手紙と
「サリマ」の一人称で構成され、
途中にはさまれた「わたし」と「夫」が
友人知人に宛てたお知らせの手紙で
「わたし」の小さな娘の突然死を読者は知ります。

作りは凝っているのですが、
そこに描かれているのは
「サリマ」と「わたし」が“言葉”を武器に
それぞれ自分の居場所ややるべきことをみつけていくという
すごくプリミティブでシンプルで、
それだけに心の底から揺さぶられるようなまっすぐな物語です。

最近の芥川賞は、難しくて何だかわからないけど、
今の時代的に素晴らしいのであろうなあというような
作品に与えられている気がしていて、
そういう意味では、この作品は候補になったのが
意外に思えるようなわかりやすさがあります。
だから、受賞できなかったのかなぁ。

言葉を通じて女性たちが「自分」を獲得していくというのは、
きっとすごく好きなモチーフなんですね、わたしにとって。

例によって、気持ちが高ぶりすぎたために
中学生の作文になってしまいましたが、
「おもしろい小説」という以上に胸にずしんときた本でした。
あー、読めてよかったー。
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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