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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『観ずに死ねるか!傑作青春シネマ邦画編』(鉄人社)
観ずに死ねるか ! 傑作青春シネマ邦画編観ずに死ねるか ! 傑作青春シネマ邦画編
(2014/05/01)
宮藤 官九郎、園 子温 他

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20歳代のある時期、まったく本を読まないことがありました。身分で言ううと、大学生だった4年間です。受験生だった頃は、勉強すると言って部屋にこもって小説ばかり読んでいた僕ですが(これは現代文の受験勉強なのだ、と勝手な理屈をつけて)、いざ晴れて堂々と本を読める身分になると、面白いくらいに本から離れていってしまったのです。寝たり食事をしたり風呂に入ったりする以外の時間で、読書に当てられる時間がものすごくなくなってしまったのです。理由はいくつも考えられますが、一番は、映画の面白さに目覚めたことでしょう。


本書は、1970年代、80年代、90年代、2000年代、10年代の、10年ごとのきざみで、映画にこだわりを持っている80人が、お気に入りのいわゆる「青春映画」を取り上げて、それぞれの極私的作品論を語っています。正直言って、2000年代以降の「青春映画」は観たことのある作品をほとんどありませんでしたが、70年代、80年代の作品は、そのほとんどをリアルタイムで観ていましたし、その後、機会あるごとに何度となく観なおしていた作品ばかりです。

「あらじめ失われた恋人たちよ」「夏の妹」「股旅」「旅の重さ」「青春の殺人者」「龍馬暗殺」「青春の蹉跌」「祭りの準備」「サード」「帰らざる日々」「ヒポクラテスたち」「狂い咲きサンダーロード」……小説に代わってこれらの映画が、僕にさまざまなことを教えてくれるようになったのです。本書のイントロダクションにある惹句を借りるならば、「青春とは、まだ何者でもない自分。何者かになろうとするその過程。夢が浮かんでは萎み、あきらめきれないでブザマにもがき、いつも腹をすかしている季節。映画はそんな蒼い時をスクリーンに刻み、観る者に問いかけてくる。おまえはいったい誰なんだ? おまえはそれで本当に良いのかい?」。

僕は死ぬまでにまだ何度もこうした映画を観ることでしょう。そして、そのつどに、涙を流すことでしょう。その涙は、初めてその映画を観た頃の自分を思い出し、今の自分と比べてしまう苦い悔恨の涙に違いでしょう。

「映画は遠い記憶なんだ。いつか想い出すシーンがあったなら、それこそ愛すべき映画じゃないか」――かつて『キネマ旬報』に載った、僕と同世代の映画青年がつぶやいた言葉です。


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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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