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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『あしたから出版社』
あしたから出版社 (就職しないで生きるには21)あしたから出版社 (就職しないで生きるには21)
(2014/06/27)
島田 潤一郎

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ピース又吉さんがTwitterでおススメされていたのを見て
読んでみたくなった1冊です。

実に、実に心に染み入る本でした。
年末に向け、どんどんいい本に出会えて嬉しいです。
 
 
「就職しないで生きるには21」というシリーズものの1冊なので
同シリーズには、ほかにも就職せずに魅力的に生きる方々の本があるのでしょう。

この本は、大学を出て30歳までフリーターを続けながら
小説家を目指していたひとりの青年が、夢を絶ち、
何をして生きるかに面と向かい合ったとき、

若くして亡くなった従兄のために、その父母に捧げるために
いい本をつくろうという志一つで、ある日ひとりで出版社を立ち上げ
静かな熱意を胸にして、本づくりを続けてきた記録なのです。

夏葉社という出版社の経営者、島田潤一郎さんは
弱き者の心を知る人で、彼の綴る文章はとてもやさしい。
飾り気なく、それでいて胸の奥深くに入り込む言葉を持っている。

何の経営ビジョンもないまま、ただ本が好きで、本屋さんが好きで、
ひとりの書き手の思いをひとりの編集で満足のいく形の本にして
ほんとうに欲している人の手に届けようと始めた仕事。

決して派手ではないけれども、同じ思いを持つ人々に支えられて
夏葉社は良書を何冊も世に送り出してきました。

私は本が好き、と言っているけど、それはただ好奇心を満たしたいだけで
彼のように心から本を愛する姿勢は持ってないんだなあ、と恥じ入る思い。
古本屋さん、コレクターの方々なら共有できる価値観かもしれません。

しかし、企画から作家、装丁家、挿絵画家の選定に理想を掲げ、
1冊1冊を妥協せず、粘り強く作り上げていくその姿には心打たれます。

又吉さんと島田さんは面識のない間柄ながら、とある書店の店主に
「いつか又吉さんが来店することがあったら、この本を手渡してほしい」と
伝えていたら、その後ほんとうに初めて又吉さんが現れ、
しかも島田さんの本を手にレジにやってきたという偶然も、必然のように思える。

又吉さんはそこで「代金はいい」と説明を受け、そのことをラジオで語り、
それを島田さんがまた聴いていたという、度重なる御縁。
なるほど又吉さんのTwitterには、そういう背景があったのね。

巻末の、夏葉社刊行本を一冊ずつ見ると、
どれも魅力的な本ばかりに思えるのです。

てことで、早速図書館で検索したらば、どれも所蔵があったので
まずは『レンブラントの帽子』から読もうかと思ったのですが、

いやしかし、買えよなー自分。
と、しみじみ反省したことでありました。

レンブラントの帽子レンブラントの帽子
(2010/05)
バーナード・マラマッド

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