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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『長女たち』
長女たち長女たち
(2014/02/21)
篠田 節子

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今年の初めごろに出た篠田さんの作品集。
いずれも40代シングルの長女を主役にした中編が
3作収められています。
 
 
一つめは、バツイチ・子どもなしの長女が実家に戻り、
認知症を発した母の介護に徹する話。
幼いころから優秀だった直美は、「可愛いだけ」の妹が、
名家に嫁ぎ、今や大家族の要となって立ち回る姿を
複雑な思いで眺めながら、孤軍奮闘する。

二つめは、母をガンで失ったのを契機に、OLを辞めて医学を志し
結果的に父を孤独死させたことに苛まれる頼子が主人公。
頼子は、亡き恩師の後継者として、アジアの未開の地に赴くものの、
そこで激しいカルチャーショックを受ける。

三つめは開業医の長女、慧子。糖尿病でありながら、
狂ったように甘いものを貪り食う母と対峙する苦悩の日々。

・・・

主眼は「長女」と「母親」の共依存、でしょうか。
頼子と慧子には姉妹はなく、それぞれ兄と弟がいるのですが、
年下であれ年上であれ、「一卵性親子」という造語があるように
「長女」というものは母親と濃く深くつながっている。

それは互いの「甘え」であり「許し」であり、「責任」であり「愛情」である。
二者の間に明確な境界線はなく、あってもずるずると踏み込まれてしまう。
長女の苦悩と抑圧が、溜息とともに伝わりそうな重さです。

私は二人姉妹の次女なのですが、確かに姉は幼いころから
私よりも大事にされる分、親からの束縛も強かったように記憶しています。
常に放っておかれた私は、自由度の高い日々を過ごしておりました。
だからといって、結果として今背負うものに変わりはないけどね。

いわゆる「長男あるある」「長女あるある」的な切り口の一つなんだろうけど、
一番ぞっとしたのは、糖尿病の母に生体腎移植を提案する娘に、
我が子の身を案じるよりも「あんたになら貰いたい」と言ってしまう
遠慮なき母の強欲さ、でしょうか。

こういうところをあえて書くのは、やはり篠田さん。
後味がいいわけではないですが。
 

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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