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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
思えば遠くへ…「ゼバスチアンからの電話[新版]」。
ゼバスチアンからの電話[新版]ゼバスチアンからの電話[新版]
(2014/04/25)
イリーナ コルシュノフ

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1981年の作品。
当時の西ドイツ、ミュンヘンから近郊の村に引っ越した
ザビーネ(17歳)、母(42歳)と父と弟の家庭の物語です。
1990年に翻訳•出版された作品が
新しい訳で今年復刊されました。


父親は一見、民主的な態度をとるくせに
結局、引っ越しも、ザビーネの進路も自分で決めたように
進めようとする俺様タイプ。

ザビーネはそういう父親に反発していますが、
もっと腹を立てているのは、結局父に従ってしまう母親の態度。

「システムキッチンは黄色がいいわ。
壁はブルーに塗りましょう」と目をキラキラさせたくせに
父親は白いキッチンを注文。「無難が一番」と言われ、
「そうね、やっぱり白でよかったわ」と答えてしまう母親。
ザビーネは「私は絶対こうはならない」と思っています。

ところが、ゼバスチアンと付き合い始めたザビーネは
一日中、彼のことばかりを考え、
自分の予定を彼中心に組み立てるようになった
自分に気がつきます。

これではあんなに反発した母親と変わらない。
ゼバスチアンと話し合わなくちゃと思っているとき、
二人はけんか別れ。
そのままザビーネは引っ越してしまい3ヶ月、半年…と時が流れます。

引っ越し先の村での新しい暮らしの中で、
家族はそれぞれに少しずつ変わっていきます。

父の激しい反対を受けながら、こっそり運転を習い始める母。
ザビーネも弟もそういう母を応援します。
家族全員との冷戦の中、父はローンの支払いに行き詰まり、
彼自身も変わらざるを得なくなり…。

そして、化学者になる夢に再度挑む決心をしたザビーネの元に、
「きみとやり直したい。大晦日の夜、電話を待っている」
というゼバスチアンからの手紙が届いて…。

女性解放、女性の社会参加が世界的なムーブメントとなった
1970年代にこの手の小説がたくさん世に出たのだそうです。
その一つであるこの小説は、
たしかにテーマは古いかもしれないけれど、
少女の成長小説、家族小説として今でも立派に通用するから
新訳であらためて出版されたのだろうと思います。

それは、ザビーネとほぼ同じ年齢で、
同じような時代を同じような悩みを抱えて過ごした
おばちゃん読者ゆえの思いでしょうか。

変化の激しい時代を経て、たくさんの人々が礎となって
今のメルケル首相のドイツがあるのだなぁ。
「思えば遠くへ来たもんだ♪」と
過ごしてきた時間の長さを思った一冊でした。
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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