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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『11/22/63』
11/22/63 上11/22/63 上
(2013/09/13)
スティーヴン キング

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11/22/63 下11/22/63 下
(2013/09/13)
スティーヴン キング

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江戸モノの傍ら読み進んだ、上下巻2段組計1000ページ余り。
久しぶりのキング、昨年話題の超大作です。



その昔、キングかクーンツかという論争があれば
圧倒的にクーンツ贔屓だったワタクシは、あまり
キング作品を読んではいなかったのです。

しかし1972年に作家が着手したという本作は、ホラーでなく、
タイムトラベルものの壮大なSFで、とても叙情的な作風。
読書会の課題本『魔の山』を読んだ直後の大長編にも関わらず、
ずいずい読んでしまいました。

主人公は、アル中の妻と離婚したばかりの35歳の高校教師、ジェイク。
ある日、彼は行きつけの安バーガーショップの店主アルに呼び出され、
店の食品庫の奥に、過去への入り口があることを教えられます。

それは1959年につながる道。
タイムトラベラーが、過去の歴史を塗り替えることは
ご法度とされていますが、この本はあえてそれに挑戦する。

ジェイクは、恐る恐る出かけた過去で、身近な人間の苦しみを取り除くべく、
かつて起きた事故や事件をなかったものにして今に戻ります。

やがてアルからの悲願を受け、ジェイクはこれが最後と過去に挑む。
それは1963年11月22日に起きたアメリカの悲劇、
JFケネディの暗殺事件を未然に防ぐ、というビッグなチャレンジ。

数年に及び、ジェイクは別人の名を持って60年代の日々を送り、
アメリカングラフィティさながらの高校で、再び教鞭をとる。
使命を胸に秘めながら、若き生徒を導き、恋をし、
このまま過去に生きても構わないとさえ思い始める。
果たしてケネディは助かるのか、その日ジェイクはどうなるのか。

60年代の文化や歌やダンス、事象が盛り込まれ、アメリカ人ならそこもまた
とても面白いのだろうけれど、いたるところでタバコの煙がもうもうとする様や、
食べ物の味がどれも、今よりずっと自然な素材感があること。
昭和に郷愁を覚える世代にとっては、そのあたりも共感させられます。

ちょっとした挿話もツクリが丁寧で、美容院でコレを読んでたワタクシ、
ブローされながら不覚にも涙をぽろぽろこぼし、美容師さんに拭き取ってもらう
というお恥ずかぴーな事態も招きました。

さてさて、そんな大胆な設定の物語の行き着く先は、
これまた文句なく納得させられる結末。
さらにジェイク自身の、時代を超えた大恋愛の行く末も、
ある意味『夏への扉』を彷彿させる、ときめきに満ちているのです。
 
はらはらドキドキの、偉大なストーリーテリング。
時間のあるとき、じっくり読むのをおススメします。
 

 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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