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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『蔦屋』
蔦屋蔦屋
(2014/03/25)
谷津矢車

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江戸後期の風俗、暮らし、文化などをちょっと学びたいと思ってまして
もともと歴史に弱いワタクシなので、多方向から乱読中なのですが。

これは、松平定信が世を治めた寛政の時代、山東京伝や歌麿と組んで
戯作本など次々人気作品を売り出したやり手の出版プロデューサー、
蔦屋重三郎を中心においた時代小説です。
 
 
主人公は、日本橋という好立地で細々と営む本屋が立ち行かなくなり、
いよいよ店を閉める算段をしていた独り身の老人、小兵衛。
そこに店の買い取りを持ちかけたのが、吉原界隈で名を挙げていた蔦屋。

二人は腕を組んで、さらに一旗も二旗もあげるべく、流行りの絵師や狂歌師を取り込み、
ヒット作を世に送り出していく。
それはまた、質素倹約を庶民に強いて思想統制を図り、文化を衰退させていく
定信政権に抗い、闘う文化人の矜持ともいえるものでありました。
「白河の清きに魚も住みかねて もとの 濁りの田沼恋しき」
という狂歌がはびこったこともよく知られておりますね。

と、史実をベースにした物語なんですが、読後感はとってもライト。
それぞれ来し方にいろんなものを抱え、苦悩と共に生きる身なのですが、
心理描写とか人間の掘り下げ方が、表層から1cmくらいな感じ。

ま、それゆえサラサラと読めるし、私が知りたいと思ってた、
蔦屋重三郎が何を成した人か、ってことの概要は手に入れたので
ま特に不満はないんですけど。けど、まさに「概要」なんですよ。

TSUTAYAが店名の由来ともしたらしい蔦屋重三郎は、大層魅力的な人物のようで
いろんな本が出てるので、機会あれば、また別のものを読んでみたいと思います。

・・・・

実は先ごろ清澄白河にある、深川江戸資料館(リンク)にも行ってみたのです。

ちょうど「江戸の三大改革と松平定信」という企画展をやっていて、
「寛政の改革」を行った定信の七分積金(しちぶつみきん)が取り上げられてました。
町入用の節減分の7分を積立させ、その一部を原資として中小地主に低利融資を行い、
災害復興や御家人の没落防止に役立てたというもの。

それが明治維新のころには170万両にもなり、近代都市東京のガスや道路整備など
インフラ整備に使われて、松平定信はその功績により表彰されたとあるのです。

そんな偉大っぷりを見てからこの本を読んだので、なんとなく違和感はあったのですが、
物事にはいろんな観方があるもんね。
江戸はやっぱりおもしろかった町のようで、ちょっとハマってみようと思います。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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