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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『スペードの3』
スペードの3スペードの3
(2014/03/14)
朝井 リョウ

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朝井さんが「社会人」を描いた初の小説だというので、
おお、次なる等身大小説かしらと手に取ったのですが、
期待したものとは大分趣きが違ってましたわ。



3つの章から成るこの小説は、
小学校の同級生2人と、彼女らが共にファンである
舞台女優その人、という3人の女性の視点から描かれています。

小学校時代から学級委員としてリーダーシップを発揮していた
美知代は、三十路を前にした独身OLの今、歌劇団男役トップスターから
女優に転身した香北つかさのファンクラブの会頭を務めております。

ファンクラブとは、まさに宝塚ファン「友の会」をなぞるような
もので、三役の掛け声で整列して出待ちし、チケットも取りまとめて
貢献度の高いファンから良席が与えられるというシステム。
そこには確固たるヒエラルキーが存在するのです。

美知代はその中で、仕事もイマイチ、プライベートも冴えない
日々の暮らしを払拭するような輝きを得ています。
ところが、そこに小学校時代の同級生「アキ」が突然現れる。
美しい彼女は衆目を集めて美知代の人気を奪い、美知代が築き上げた
世界を脅かす存在となるのです。

優越感とコンプレックス、支配と従属。僻みや嫉み。
朝井さんは確かに人の心のブラックなとこを躊躇わず書く人だけど、
こんな桐野夏生さん的テーマに手を出しちゃうのかしら。

ま、それならそれで新境地かも、と思って読んだのですけど
美知代の章の締めくくりは、ちょい弱すぎかなあ。
対するアキも、コンプレックスの描き方が表面的で。
女優のつかさもなあ。。

宝塚歌劇やミュージカルなどの背景は、朝井さんが今関わる
仕事にも繋がりのあるとこなんでしょう。
でもなー、彼の強みはやはり直球勝負の自分自身だと思うの。

決して上手い人ではないので、ツクリモノめいた設定よりも、
ありのままの、等身大の、今の自分を素材にして
全てを描き切るような、勢いのある話を書いてほしーわー。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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