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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『聖なる怠け者の冒険』
聖なる怠け者の冒険聖なる怠け者の冒険
(2013/05/21)
森見 登美彦

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ちょっと昔、森見さんと万城目さんのスタート位置は
とてもよく似ていた気がしたものでしたが、万城目さんは試行錯誤の末に
よりビッグなエンタメ狙い路線に進み、『とっぴんぱらり・・』という
新境地での傑作も誕生して、ポジションが変わってきました。

一方の森見さんは立ち位置をあまり変えず、京都を核にした
インテリ臭の濃いファンタジックなコメディを次々と発表されてますね。
 
この作品も、まさにその一つ。
 
宵山の一夜を舞台に、困った人を助ける謎の怪人「ぽんぽこ仮面」をめぐる、
郷土愛に満ち満ちた京都の人びとのファンタジックなお話なのです。

主人公は、化学メーカーの研究員である独身男性、小和田くん。
生来怠け者指向の強い彼を取り巻く人びとは、なぜか皆超アクティブで
宵山の週末をいっそう密度の濃いものにすべく、彼を街に駆り出します。

先輩とその彼女、上司、謎の私立探偵とその助手、そして「ぽんぽこ仮面」。
賑やかで楽しい展開は、森見ファンの期待通りです。

何より、ドタバタ劇の中にある京都の街並みが、入り組んだ細い路地の隅々まで
彩り豊かに緻密に描かれ、「そうだ、京都行こう」
と、鉄道会社にそそのかされなくとも旅気分マンマンになってくるのです。

私にとって京都はビミョーな近距離感のある街で、近県に住んでいたことから
小学生のころから、バス旅行といえば京都・奈良を訪れ、
中高時代は友達と日帰り旅もよくしていたのですが、
関東圏に住むようになってからは、いきなり遠いものになった。

それと同時に、東の人びとが抱く「京都」への憧れに似た思いに触れて
おお、京都はそんな価値ある場所だったのかと見直したのでした。

あとがきを読むと、森見さんは結果としてこの連載小説が気に入らず、
単行本化するにあたり、全面改稿を行ったそう。
新聞小説って、そういうところが難しいのかな。
「こんなはずじゃなかった」的な流れを変えられなくなったりで。

PCでいくらでも切り貼りできて、全体構成を見直せる今は
書き下ろしの方がやっぱり完成度は高いのかもしれません。

連載された元原稿の方はまったく読んでいませんが、そんなわけで
朝日の読者の方しか読めなかった幻の小説とは別モノのようですよ。

ああ、またいつか、ゆっくり京都を廻ってみたいなあ。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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