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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
一生ものの読書「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」。
ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅
(2013/08/27)
レイチェル・ジョイス

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読むきっかけは「本屋大賞」でした。
大賞は図書館では当分手に入らないし、ままりんが感想書いたし、
じゃあ何を読もうかな、と思って迷って、
翻訳部門第2位のこれに決めました。
単純に、ここで見るまで聞いたことがない本だったから。

結果的には大正解。本屋大賞に感謝です。

ハロルドはビール会社を定年退職してから
家でぼんやりと毎日を過ごす65歳。
妻のモーリーンとの間はすでに冷えきったものになって10年以上。

昔だったら「ふ〜ん、かわいそうなじいさんの話か」と思っただろうな。
今は「そうか、他人ごとじゃないぞ」と思う。

昔の同僚クィーニーから届いた久しぶりの手紙で
彼女ががんでホスピスに入っていることを知ったハロルドは
励ましの手紙を書いてポストに入れるために家を出ます。

最初のポストで、自分の書いた手紙は
彼女への気持ちを十分に伝えていない気がしてきて
どうしても投函することができません。

次のポストまで歩き、また次のポストで迷い、
途中のカフェで出会ったバイト女性の言葉から
「自分が会いにいくまでクィーニーは死なない」と思い込みます。

そして、家を出たデッキシューズのままで、
お金も携帯電話も地図も持たず、イングランドの南の端から
スコットランドのベリックまで1,000kmあまりを歩く決心をするのです。

歩き続けながら出会う人々、
ハロルドの体や心に起こるさまざまな出来事、
突然夫に出て行かれたモーリーンの気持ち、その変化、
ハロルドとクィーニーとの間には何があったのか、
ハロルドの頭のいい息子との間に起きた事件とは何か、など
現在と過去が入り交じりながら、ハロルドの旅は続きます。

しかし、ハロルド、歩くのが遅い!
日頃なんの訓練もしてないじいさんだからしょうがないけど。
半分くらい読んでも、まだ行程の5分の1くらいしか歩いてない。

こんなペースで着くのか、ベリックに?
読み終わっても着かない話なのか?

ラストはそれほど甘いものではありません。
人生のようにほろ苦く、でも達成感はある。

ハロルドの歩く道筋の地図はありますが、目次がない作りです。
「先の読めない旅」の混沌状況に読者をも巻き込んでしまおうという
著者と編集者の作戦なのかもしれません。

ちょうど折りも折、大事な友人が転移がんで入院。
彼のことをずっと頭の片隅に置きつつ、
ハロルドに思い入れながら読んだこの小説は
たぶん一生忘れられない読書になると思います。
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