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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『手のひらの音符』
手のひらの音符手のひらの音符
(2014/01/22)
藤岡 陽子

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読書会会員のI氏絶賛本、てことで
早速読みました。これは感動本。

逆境にめげず、清廉な心で真っ直ぐに生きる人々を
とても丁寧に書き込んだ、オトナの青春小説です。

主人公は、大手企業で服飾デザイナーとして働く
40代半ばの独身女性、瀬尾水樹。

会社が服飾から撤退する方針を出したことで
失職の不安に直面する彼女は、ある日
高校時代の同級生から恩師が病床にあることを知らされます。

水樹の故郷は京都。貧しい家庭に育った彼女は
同じような環境にあった団地仲間の幼なじみと
過ごした子ども時代を振り返ります。

こうして、水樹の現在と、故郷で過ごした日々が交互に描かれていくのですが、
恵まれた環境になかった子どもたちが互いに助け合い、心を添わせながら
歪むことなくひたむきに生きる姿が胸を打つ。

四十を過ぎてなお生き惑う、水樹の記憶にある彼らが、今はどうしているのか。
唐突な別れをもって音信不通となった過去の人びとが、
死の床にある恩師を囲むように再び人生に関わり始めます。

そして誰もがそれぞれに、20年以上の人生を懸命に生き抜いてきたことを知るのです。

決して巧みな小説とは言えないと思うのですが、余りにも直球で、ヒネた読み方ができません。
貧困も、家庭の不和も、学歴のなさも、強い意志を持つ人を歪めはしない。
人生に勝ちも負けもないのだけれど、強いて言えば、その人自身の充実感が勝者の証かもと。

40代半ばといえば、実の世間では相当薄汚れたお年です。
酸いも甘いも苦いもしょっぱいも、腐ったものまで味わって
男も女もヒネコビた人間率が高いです。

しかし、こんな爽やかな中年青春小説があってもいいじゃないか、
どこかにしまい忘れた夢や希望を取り出して、磨き直すのもいいじゃないか。

清涼な読後感が得られる、気持ちのいい小説でした。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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