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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『Tuck Everlasting』
Tuck EverlastingTuck Everlasting
(2007/08/21)
Natalie Babbitt

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『時をさまようタック』の書名で翻訳されている本書は、
1975年に書かれたイギリスの児童文学です。
 
表紙絵の少女に惹かれ、パラ見して読みやすいかなと思ったのですが、
特殊な単語や口語に引っかかって辞書が離せず、
思ったより時間がかかってしまいました。
 
でも、読んでよかった。とてもよかった。
なんとも心切ない永遠の愛のお話です。
 
 
 
 
時は19世紀の終わり。
広大な森を持つ領主の一人娘、10歳のウィニーが主人公です。

屋敷の庭にやってくるカエルを唯一の友とする孤独なウィニーは
過干渉で口やかましい母と祖母にウンザリし、ひっそり家を出る計画を練ります。

ある朝早く、ひとり深い森の奥へ足を踏み入れたウィニーは
そこで美しい少年に出会います。
彼の名はジェス。17歳。泉から湧き出る水むところを
見られたジェスは、その真似をするウィニーを止めようとします。

やがてジェスの母親と兄が次々現れ、ウィニーは彼らとともに
彼ら=タックの家に連れて行かれてしまうのです。

森の奥の古い家には、父親のタックも待っていました。
誘拐?にしては、彼らはとても親切で優しい。だけどどこか風変わり。
明日になれば家まで送ると約束されて安心したウィニーは
初めて自分の意思を持って行動することを学びます。

そこで彼らはウィニーに一家の秘密を打ち明ける。
ジェスの本当の年齢は104歳。
そう、タック一家は泉の水を飲んで不老不死となった人びとだったのです。

老いもせず、永遠に命を失わないこと、それがどんなに重く苦しいものか
タックは語ります。ウィニーは近しい死者に思いを馳せ、限りある命を考える。
それと同時にジェスへの淡い恋心も募らせていく。

ジェスはウィニーに言うのです。もう7年待って自分と同い年になったら
泉の水を飲んで永遠の恋人となろうと。

しかし、その夜は平和に終わらず、彼らは
秘密を嗅ぎ付けた悪い男に窮地に立たされてしまいます。
恐るべき悪を封じ込め、秘密を守り抜くために
一家とウィニーは戦う。

・・

物語は、ウィニーという好奇心旺盛な少女が一夜の冒険を経て、
強い意志と勇気と深い慈悲の心を持つ成長の姿を描きます。

そして、いつかウィニーが永遠の命を手に入れてジェスとの恋を
成就させるのか・・・は、すべてエピローグで。

永遠の命とは神の加護か、それとも非情な罰なのか。
運命を静かに受け入れて生きる一家は、誰もが穏やかで温かい。
両親の思慮深さ、普通の女性と結婚して離別した兄の悲哀、
そして一番年若いジェスの無邪気さ。いずれも切ないです。

この物語はアメリカで映画化されていますが、その際は
ウィニーを15歳の乙女としており、彼らは長く森の生活をともにするよう。
もっと色濃いラブストーリーになっているのかもしれません。

機会があれば観てみたいと思います。

時をさまようタック (児童図書館・文学の部屋)時をさまようタック (児童図書館・文学の部屋)
(1989/12)
ナタリー バビット

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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