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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
忘れていたひりつきを思い出す「舞台」。
舞台舞台
(2014/01/10)
西 加奈子

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主人公の葉太は29歳男子、ニューヨークを一人旅中。

西加奈子さんの小説はたいてい、どこか人と違っているけど
その人なりの基準でものごとを判断している
しっかり者が主人公でした。

ところが今回の主人公は、混沌の中。
転んですりむいた膝小僧の傷のようなヤツです。
あらゆる外界の刺激に対して過剰に反応し、
自分が人の目にどう映るかばっかり考えていて、
何をしても恥ずかしくて、かっこ悪くて、
生きていくのが大変です。

変な文字の入ったTシャツなんて恥ずかしくて着られないから
無印のTシャツを買いに来たのに、
そんなことを考えて売り場に来ている自分が恥ずかしくなって
固まってしまうようなヤツです。

憧れのセントラルパークでパスポートも財布も
スーツケースの鍵も何もかもが入ったバッグを盗まれても
周囲の人の目が気になって
「どうってことないんだけどさ…ははっ」
なんて顔をして泥棒を見送ってしまうヤツです。

彼がそんな風になってしまった影には
平気でかっこつけた自分を世間にアピールできる
小説家の父親の存在がありました。
初めてのニューヨークで、
父親の呪縛から逃れれ成長できるのか、葉太。

葉太の自意識過剰は拡大され、戯画化され、
記号化されているものの、
誰もが持っている、あるいは持っていた感覚です。

心の擦りむき傷がヒリヒリするあの感じ、
年齢を重ねてすっかり面の皮が厚くなっている私にも
覚えのある懐かしい感覚でした。

小説としては、西さんが新しい方向を探っている印象で、
西さんが描く「変わり者でしっかり者の女子」が好きな私は
サディスティックなほどに「自意識過剰」を掘り下げた今回の作品は
わかる部分はるものの、あまり楽しくない読書でした。

もっと若ければ、共感しまくれたのかなあ…。


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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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