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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
祝・とうとう直木賞受賞「昭和の犬」。
昭和の犬昭和の犬
(2013/09/12)
姫野 カオルコ

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姫野カオルコさんの小説が好きでした。
ずっと、直木賞を取ってほしいと思っていました。

やっとやっとこの作品で受賞したので
喜び勇んで読みました……ら、おもしろくないの。
でもね、

読み終わって、わかりました。
姫野さん、おもしろい小説を書こうとして
書いたのではないのね。
おもしろくなくて良かったんだ、と。

昭和33年、滋賀県に生まれた柏木イク。
シベリア抑留経験を持つ癇癪持ちの父親、
結婚生活に絶望していて娘にブラジャーも買ってくれない母親。

そんな二人に育てられたイクちゃんですが、
不幸なこと、辛いことも淡々と受け流し、
感情の起伏が少ない(表面化しない?)
謙虚な女に育っていきます。

大学生になって上京し、
昭和後期でも少なくなった「貸し間」で暮らし、
恋もせず、清掃会社で働いて、
週末は高齢になった親族の世話のために滋賀との往復をしつつ
49歳になるまでの物語です。

何匹もの犬とのほんわかした交流があったり
「ララミー牧場」「宇宙家族ロビンソン」など
それぞれの時代のテレビドラマがキーワード的に各章に配されていたり、
小説的によくできた構成で読ませます。

おもしろ〜いとは思わなかったけれど、
一冊読み終わってみると、コツンと胸の底のところに
残るものがあるのです。

共感とも、諦念とも、感動とも違うけれど、
それぞれの要素を少しずつ集めて丸めて温めたような感情です。

今までの姫野作品から何かを越えた作品だから
何回もつまずいた「直木賞」というハードルを
ぴょーんと飛び越えたのかもしれないな、と思いました。
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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