♪おすすめ Blog

カテゴリ

最新コメント

Link

ブックオフオンライン【PC・携帯共通】

このブログをリンクに追加する

プロフィール

おもしろ本棚

Author:おもしろ本棚
読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

検索フォーム

月別アーカイブ

QRコード

QR

おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『とっぴんぱらりの風太郎』
とっぴんぱらりの風太郎とっぴんぱらりの風太郎
(2013/09/28)
万城目 学

商品詳細を見る


暮れも押し迫った今になって、
やっと、やっときました。

今年のマイベストです!!

750ページ弱の大巨編、
感動の戦国ファンタジーです!!
 
 
時は慶長、1600年代初めの大阪が舞台です。

ぷうたろう、と読む風太郎。年は二十歳。伊賀の「忍び」です。
というか失態をしでかして身を追われ、今は「元・忍び」のプータロー。

天涯孤独の風太郎は、京都、大阪と共に逃げた相方の黒弓とも離れ、
手元不如意のまま山間のあばら家で、忍びの長の采女様から
再びお呼びが来る日を待って、ひとり漫然と過ごしている。

そこへ或る日、黒弓が大量のひょうたんを抱えてやってきます。
ひょんなことから、風太郎はひょうたん屋を手伝うはめとなり、
自らも畑でひょうたんを育てることに。

ところがその「ひょうたん」に宿る物の怪が目前に現れ、
とんでもない任務を風太郎に申しつけたことで事態は大きく動きます。
風太郎は怠惰な隠遁生活に見切りをつけ、
かつて身寄りなき子が集まる「柘植屋敷」でともに育てられた
忍び仲間らと再会を果たし、世の大きな流れに巻き込まれていく。

世の流れとは、そう、徳川vs豊臣の大阪夏の陣。
燃えゆく大阪城を背景に、決して歴史の表舞台に立つことのない
忍び同士の冷徹な戦いが繰り広げられるのです。

・・・

いや~正直、万城目さんの作品は『プリンセス・トヨトミ』で
行き詰まりを感じて、『鴨川ホルモー』を超えるものはもう出ないのかなぁ
などど思ってたんですけど、ごめんなさい!です。
もー感動モノの超大作です!

初めは黒弓とのペアで弥次喜多道中のようなコメディを描くのかと思ったら、
いやいやこれは孤児の忍びとして育った風太郎という男の
背負うもの多き人生を深く描いた作品なのです。

己の業を抱えて非情な戦に向かい、決戦の場にあっても
まだ生きざまを迷い続ける少年のごとき頼りなさ。
しかし、その彼を「ひょうたん」に憑いた物の怪が叱咤します。

戦の途絶えぬ世の中。天下をとる争いに人びとは翻弄され、
罪なき命が消えていきます。
風太郎は考えあぐねている。己の使命を全うするには、戦わねばならぬ。
では自分の犯した罪をどう背負って生きていくかと。

そして彼は、血で血を洗う、戦国時代に生きる忍びとして
決して情に溺れぬプロ中のプロの仲間たちとともに
焔の中に飛び込んでゆくのです。

ひょうたんの描写はどこまでもコミカルに、しかし
殺戮のシーンは容赦なく、映像が思い浮かぶような
動的な戦いの描写に、息が詰まりそうになります。

そしてラストシーンがねええ。
もうね、いいですねええ。

涙。

徹底的にエンタメに徹したファンタジーですが
勢いがあり、奥底に哲学のある、骨太な超大作です。

今年もベストと叫べる本に出会えてよかった!!!
 
スポンサーサイト

テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://marmadays.blog2.fc2.com/tb.php/689-c2953800
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)