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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『カルニヴィア 1 禁忌 』
カルニヴィア 1 禁忌 (ハヤカワ・ミステリ 1875)カルニヴィア 1 禁忌 (ハヤカワ・ミステリ 1875)
(2013/09/05)
ジョナサン・ホルト

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これは『ミレニアム』級の小説かと期待して読み始め、
そうでもないかと途中揺れつつも、結論から言うと

んも、『ミレニアム』級のおもしろさですよっ‼



ネタバレにならぬよう語るのが難しいけど、
本作の舞台はヴェネツィア。イタリアの警察小説なんですが、
作者はイギリス人であり、登場人物の国籍も多種多様、
すなわち国をまたいだスケールのでかいミステリなのです!

テーマそのものは非常に重く、イタリア本土で、
東欧の民族紛争によりクロアチアからの女性移民が虐げられ、
売春組織に堕ちていくという社会の裏構造が事件の背景にあり。

それに絡んで、イタリアにどんどん軍事拠点を拡張する
アメリカに焦点があたり、旧ユーゴスラビア内戦時にCIAが
クロアチア支援をしていたのではという疑惑がもとで
国際的な組織の関与する大問題となります。

どの国も抱える戦時下の忌むべき過去。

などと書くと、かつてのフリーマントル描くところの
スパイ小説なのかって気もしちゃいますが、
いやいや本書はもーエンタメ感満載!

主人公は2人いて、まずはイタリア女性憲兵のカテリーナ。
イタリアの警察組織は複雑で、内務省管轄の国家警察と
国防省管轄の憲兵隊が二大勢力とのことなんですが、

カテリーナ憲兵は「砂時計のような」ボディラインを持ち、
美しいと言われるのにウンザリしつつも、己が女子力を
最大限に活用し、一夜限りのオトコを求めてバーにも
入り浸る大変イケてる女性です。

もう1人の主人公もやはり女性で、イタリア米軍基地に
本国アメリカから赴任した少尉のホリー。こちらは肉体の鍛錬を
積み、自己の女性的部分を否定してクールに生きる女です。

美しくもタフな彼女たちが、腐敗しきった組織の中で
それぞれ果敢に悪と闘い、ついでに封建的な男社会にも
ぐいぐい切り込んでいくさまは清々しい気さえします。

一方、彼女らとともに巨悪な事件の謎解きを担うキーマンが、
資産家の御曹司ダニエーレ。幼少期の誘拐事件が
トラウマとなり、人との関わりを絶って生きる彼は
卓越した数学的才能をもって、カル二ヴィアという
ヴェネツィアの街を克明に再現したマニアックな
ロールプレイングのSNSを立ち上げた
ネット社会のカリスマです。

勇敢な彼女らは彼のサポートを得て、敵地に飛び込んでいく。
物語の後半はとにかく爽快でぐんぐん読み進みます。

しかも本筋とは別に、食の描写が素晴らしく、読むだけで
美味しいイタリア料理が堪能できる気分になれます。
さらに伏線としての不倫、同性愛などと
スキャンダラスな要素も満載で
食欲も性欲も貪欲なイタリア文化が満喫できるのです。

ね、なんだかミレニアムを彷彿させるでしょう?
こちらも実は三部作とのことで、第一作の本書は
カテリーナ、ホリー、ダニエーレの奇跡の出会いが
描かれた導入部なのかもしれません。

もうすでに第二作が読みたくてたまらないのです。


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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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