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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
気分にフィット「はだかんぼうたち」。
はだかんぼうたちはだかんぼうたち
(2013/03/27)
江國 香織

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江國香織さんの「静かで激しい長編恋愛小説」(腰巻より)。
う~ん、激しいかなぁ…。激しいかぁ…。


36歳歯科医の桃ちゃんは
長い付き合いの恋人と別れ、9歳下の鯖崎くんと付き合い始める。
桃ちゃんの姉の陽さんは鯖崎くんの雇い主の靴メーカーオーナーと
距離を置きつつのお付き合いがあり、
そういう娘たちを理解できない夫大好き妻の由紀さんを嘆かせる。
一方、鯖崎くんは桃ちゃんの高校時代からの親友で
4児の母であるヒビキちゃんに会って、忘れられなくなり、
ヒビキちゃんの母和枝さんと60歳を過ぎて恋に落ち
家庭を捨てて同棲を始めた山口さんは、
その矢先に和枝さんに死なれて呆然とする。

うん、たしかに登場人物みんなが恋愛してる小説だ。

でも、由紀さんの夫愛以外はみんな温度が高くない。
桃ちゃんは鯖崎くんがヒビキちゃんにひかれていくことを知っても
怒ったり、なじったり、いじけたりしない。

「みんな、いつまでこんなことするのかしらね」と桃ちゃんは鯖崎くんに言う。
「こんなことって、デート? セックス? 男女交際?」
「その全部。考え込んじゃうこととか、突然淋しくなることとか、
不安になることとか」
「誰かに会いたいと思ったり、声を聞きたいと思ったり、
そう思ったことに驚いたり、行動して後悔したり?」
「そうそう、その通り」
と言って「陽気というには諦念の混ざりすぎた声で」笑うのである。

この桃ちゃんの言葉、すごくわかった。
相手に対する激しい思いで心身をすり減らしたりしたくないの、もう。
でも、いくつになったらそうなれるんだろう。
せめて、淡々として受け入れたいね、という思い。

もう一つ、この小説の裏テーマは母と娘の相克だ。

陽・桃姉妹と母の由紀。
娘たちは夫だけを見て生きている母の人生に反発する。
夫の愛に包まれている由紀にはそういう娘たちが理解できない。

60を過ぎてネットのチャットルームで知り合った
妻子ある山口さんと同棲していた和枝さん。
ヒビキちゃんの夫の元走り屋隼人くんは山口さんに冷たい。
でも、ヒビキちゃんは母の人生の最期を彩った二人の恋愛に
温かい気持ちを持っている。

そのヒビキちゃんの長女未来ちゃんは6年生。
家の片付け、食器の洗い方が雑で、
ウエストのくびれがなくなりつつある母に冷たい目を向ける。
ヒビキちゃんは娘の態度に腹を立てながらどこかで恐れてもいる。

母と娘、永遠のテーマだわ。

というわけで、この小説、読書メーターなどでは
わりと「理解できない」的意見が多いみたいなのですが、
私にはとてもとても気分にフィットする作品でした。
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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