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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『Charlie and the Chocolate Factory』
Charlie and the Chocolate FactoryCharlie and the Chocolate Factory
(2007/08/16)
Roald Dahl

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huluで「チャーリーとチョコレート工場(リンク)」の映画を観て、
popでカラフル、洗練された映像と音楽に魅了され
原作の古いお話に興味がわいて読んだのです。
 

 
ロアルド・ダールの児童文学は今も人気があって
公共図書館の児童コーナーには全集が並んでいます。
これは1964年に発表された作品です。
訳者によって評が分かれているので、あえて原書で読みました。

隙間風のすり抜ける小さな家で、食うものも食わず、
4人の祖父母と父母と身を寄せ合って暮らすチャーリー少年が主人公。
チャーリーの住む街には世界一のチョコレート工場がある。
でも甘い香り漂うその場所に、人の気配はない。

そんな謎の工場が、ご招待キャンペーンをやることになったものの、
チョコレートの包み紙に包まれた金の当選チケットは、たった5枚。
けれど最後の1枚を奇跡的に引き当てたチャーリーは、おじいちゃんとともに
他の当選者の子どもたちとその家族に交じって
開かれた工場の門の向こうに足を踏み入れます。

・・・・

勤勉に工場の中で働くウンパルンパなる小人たち。
いろんなフレーバーやフィリングの部屋が並び、
チョコレートの河が流れる夢の王国。

食べすぎの肥満児、金持ちのわがまま少女、テレビ漬け少年、
チューインガムフリークの少女、という鼻持ちならないガキどもが
次々と誘惑に負けて脱落し、悲惨な目に遭うのも
ほぼ原作どおりの映像で、これを60年代に書いたダールのセンスは
やはり凄かったのだわ、と納得させられました。

しかーし!

映画と原作は、根本的なところがまったく違うのです。

映画では、Jデップ演ずる工場オーナー、ウォンカの生い立ちが描かれ、
厳格な父親との軋轢、家族愛を得られなかった孤独なキャラ設定が
なされてるんですが、原作はそんなものはない。

ウォンカがチャーリー一家の愛に包まれていくような結末には
「ほのぼの感」が漂い、途中いくつかのエピソードも
道徳的に問題のないものにすり替えられています。

今の時代だからなのか、教育的配慮なのか。
ま、映画の方がそういう意味では親が安心できる内容です。
他のクソガキどもが次々痛い目に遭って脱落していくのも
ブラックではあるけどコミカルに描かれてるし。

でも何も知らずに原作を読めば、不気味さが漂うだろうと思うのです。
ウォンカはハメルンの笛吹き男のような得体の知れぬ男で
次々といなくなる子どもたちに贈るウンパルンパの歌は
マザーグースのような恐ろしさがある。

チャーリーも決して「良い子」ではない。
昔の童話や動揺には、恐怖心を煽るものがけっこう多いけど
それがナマハゲ的な古き時代の「戒め」なのか、
子どもを支配する大人の一種のサディズムなのかわからないけど、

その原作の毒気が、映画じゃ完全に抜かれちゃってんですねー。

いい悪いは別として、
それって違うよな、というモヤモヤはちょっと残ってしまうのでした。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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