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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
「くじらの潮をたたえる日」は何かが変。
くじらの潮をたたえる日くじらの潮をたたえる日
(2013/06/21)
高村 透

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高村透さんという著者の名前は初耳でした。
たぶん早川書房からの新刊お知らせメールで知ったのです。

還暦間近のおじさんの「第2の青春」小説、という
キャッチフレーズにひかれて読むことにしました。

チェーンレストランの本部で働く「私」は、
ただ判子を捺すだけの毎日なのに、
管轄下の店で発生した食中毒事件の責任を取らされ
「養老庫」と社内で呼ばれる倉庫へ左遷されてしまいます。

そこでの同僚「やっさん」「三塁手」と共に、
食中毒の原因究明と店舗の再生に向けて
レストランの従業員、本社の役員など難物のひしめく
大海原へ船出していきます。

巨大なくじらが潮を噴き、太陽の光を反射して
キラキラ光る光景を見るために…。

池井戸潤ばりの中小企業戦士小説っぽいあらすじですね。
私もそういうものを期待して読み始めて、途中でびっくり。

星の大海に赴くハツカネズミにりんごパイを提供したり、
養老庫の段ボール箱からパスカル先生が登場したりする。

何これ? SFだったの? たしかに早川書房だし。

そんな中、「私」は、「今までの自分は空っぽだ」
「娘に伝えることが何もない」などとぐちぐち言いいながら、
あちこち寄り道しつつ、よろよろと前に進もうとします。

一人娘に無視され、あからさまに馬鹿にされながら、
それでも「自分の言葉で語ること」
「語るべき何かを手に入れること」を
不器用に追求していきます。

そこが、この小説のただものじゃないところ。
わけのわからないおやじの「私」にいつの間にか
感情移入し、ほろほろしてしまうのです。

変だけど、たしかに「第2の青春」小説であり、
還暦間近の皆さまにお勧めです。
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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