♪おすすめ Blog

カテゴリ

最新コメント

Link

ブックオフオンライン【PC・携帯共通】

このブログをリンクに追加する

プロフィール

おもしろ本棚

Author:おもしろ本棚
読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

検索フォーム

月別アーカイブ

QRコード

QR

おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『人間らしく』
新潮 2013年 01月号 [雑誌]新潮 2013年 01月号 [雑誌]
(2012/12/07)
不明

商品詳細を見る


芥川賞候補になった『すっぽん心中』を読もうと思って
図書館でバックナンバーを借りたんですけど、

伊坂幸太郎、石田千、西村賢太、津村記久子、絲山秋子、
中村文則、佐藤友哉•••などなど今を時めく各氏の短編が
掲載されてて、ランダムに読み比べることになったのです。


そこで思いがけず、伊坂さんの『人間らしく』が
凄いなあと唸ってしまいまして。

探偵の黒澤が、依頼人の女から聞かされたのは
さんざ世話をさせられた姑を看取った途端、
愛人がいる夫から離縁されそうになる実妹の悲話。

「神も仏もいやしない」
その言葉が物語のキーワードとなります。

黒澤は依頼の義弟の調査途中で知り合いの作家宅に寄り、
作家が種々のクワガタを、思いつく組み合わせで
一つの箱で飼育し、その攻撃性向を調べるのを見る。

生き物の世界には必ず力関係があり、それを決める攻撃がある。
作家は弱いクワガタを助け、強いクワガタをつまみ上げて
お仕置きをします。まるで「神の手」のように。

子どもどうしの虐めや理不尽な出来事が
次々起こるリアルワールド。
作家が「設計」するクワガタ社会は、
そのパラレルワールド。

軽妙洒脱な会話と隙のない構成に加え、
マニアックに語るクワガタの生態が興味深い。

いやー上手い人ですねえ、やはり。
中村文則さんを読んだとき、どこか伊坂さんに通ずる
テーマだなと思ったのですが、仕上げ方が違う。
すばらしく秀逸な短編です。

他に西村賢太さんの『感傷凌轢』も、売れっ子作家になった
北町貫多の親不孝話で、相変わらずの面白さ。
スポンサーサイト

テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://marmadays.blog2.fc2.com/tb.php/628-98c0b251
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)